グアテマラは完全に雨季になり、毎日雨がザーザー降っています。
お洗濯物乾かすのが一苦労。
でも、雨の音を心が研ぎ澄まされる気がするので、雨が降っている夜は嫌いじゃないです。
今日は、「教員学力テスト(自主性)」が行われました。
というわけで、今日はそのご報告。
まず、この教員学力テストは、今年一月に市内の公立小学校で働く全教員を対象に初めて行われました。
この学力テストを行うことになった背景は、授業観察を行う中で、子どもの学力が上がらない大きな要因のひとつは教師の学力不足ということが明らかに見られ、その実態を見える形にすることと、今後どのような研修が必要とされているかを把握するためのものでした。
第一回目は、全員参加ということで、学力テストなどやったことのない先生方は、テストを受けることを拒否する声もありました。
一部の教員による不満から、一時はセニョリータこの市から追い出されるのではないか疑惑もあったのですが、なんとか無事に1回目を終え、その後の活動につながっていく意義のあるものになりました。
そして、1回目から半年経った今回は年度始めからの伸びを図るための学力テスト。
初回と大きく違う点は、参加者は強制参加ではなく、自主参加という点です。
1回目の学力テストの受験者はおよそ180名。(1校受験拒否)
自主性とした今回の受験者は、約120名。
そのうち20名は前回はテストの対象ではなかった私立の先生方。私立2校から受験希望があり、その学校のほぼ全教員が受験されました。
また、今回は自主性という柔軟性があるテストなので、正規の教員ではないけれど、ボランティアのような形で働いている方の受験も許可しました。
前回強制参加であった、公立の教員も全体の半分に当たる先生方が自主的にこの学力テストを受験しました。
テスト内容
問題内容は、1月に行ったものと全く同じ内容を扱い、数字だけ変えられたものとなっています。
その大きな狙いは、先生方が自分の成長を実感できるようにするためです。
じ初回は自分の学力レベルを認識してもらうことに大きなねらいがありましたが、今回はそこから自分の学力がどこまで高まったかという「自分の成長を知る」ところにあります。
また、このテストに向けて、教員の学力向上プロジェクト「ARME」や学年別研修会で先生方の苦手とする問題にアプローチしてきました。
今回のテストで、どれだけその効果があったかを測るのもねらいの一つです。
試験会場
公立学校のサロンにて。
当日準備
午前8時ごろより、机の運び込み。
40脚は研修施設より、その他60脚は、学校の教室から。
子どもたちに応援を求める!
普段から「働く」ってことは、生活の一部になっているからでしょうか。
その頼もしい働きぶりはとても気持ちのいいものでした。
運び終えた机に、各学校の名前が書かれた小さな紙を貼る。座席は前回と同じように学校ごとに指定。
試験実施
60%の先生方は時間を守って到着!
すんばらしい!!
集合時間時の写真。
説明している間にちらほら到着し、予定していた時間に試験スタート。
というのは、20分程度で…
ちらほらおしゃべりが…
うん、完全におとなり、前後とおしゃべりがしていますね。
何度注意しても、直りません。
グアテマラあるある。
試験監督として、席をぐるぐる回ると、手を挙げる先生。
「サキ、これってどうやって解くの?」
私「いやー、今は何も教えられないよ。」
というやりとりを10人とはしました。
グアテマラあるある。
携帯電話はもちろん使用できませんよ。
と言っていますが、思いっきり電卓機能使っている先生発見。
グアテマラあるある。
グアテマラ人にとっての試験と日本人が考える試験というものには大きな差があるんですね。
グアテマラの方はおそらく日本の試験のように、あんなにピリピリした環境で試験を受けた経験がないのだと思います。
なので、カンニング、おしゃべり、監督に答えを尋ねる、ケータイ使用は当たり前みたいな感じです。
試験時間は90分ですが、以前のテストで90分も待てず、すごく騒がしくなってしまったことを反省に、今回は1時間後から退出を許可しました。
静かに出て言ってくださいねーとお願いしましたが、ラスト10分くらいは、もう騒がしくて仕方なかったです…
でも、どれも想定範囲内にことは進み、結果大きな問題もなく、無事に第2回教員学力テストを終えることができました。
さて、ここからは採点。
どんな結果が見えてくるのか楽しみです!
しかし、採点する暇もなく明日から2日間、同じ県にいる2人のボランティアと一緒に県事務所からの依頼を受けて、別の市にて研修会を開いてきます。
これまた初めての試みなのでどんな研修会になるのか楽しみです!
では、今日もお疲れ様でしたー!