日本の今日、きっと私の地元では成人式が行われているでしょう。
今年の成人式は、私にとって少し特別。
というのも、初めて先生として関わらせてもらった生徒たちの、成人式だからです。
本当は、日本でみんなの晴れ姿を見たかったけれども、それは叶わないので地球の裏側から、お祝いさせていただきたいと思います。
皆さんと過ごしたころの私は、まだまだ先生らしさのかけらもなく、よく道徳の音読で漢字の読み方を間違え、バカにされていましたね。
あのころは、こんな自分が先生って立場で子どもたちとかかわっていいのかしらと、戸惑いしかなかったです。
そんな私でも先生として大切にしてくれたみんなに今でも、感謝の思いを抱き続けています。
皆さんは、どんな大人になっているのでしょう。
ちょっと想像しただけでも、そのみなぎる若さと無限の可能性を感じずにはいられません。
そんな成人の皆さんに、何かさらに力づける言葉をかけてあげたいと思うけれど、どんな言葉がいいかしら?
それを考えるため、20歳ってどんな歳だっただろう?と思い返しています。
私の20歳。
とにかく、いろんなことに興味があった。
なんでもやってみたかった。
しかし、本当は何がやりたいのかわからなかった。
いろんなことに期待を抱き、
いろんなことに不安を抱き、
楽しくて、
怖くて、
ワクワクして、
ビクビクして…。
20歳の私は、まだまだ自分を模索中でした。
短大へ進学した私は、20歳は進路選択の時でした。
今後、どの舞台で生きていきたいのか、悩むに悩んで、悩みまくった。
何が自分に一番いいのか、どんな未来が望ましいのか、どれだけ考えてもわからなかった。
いまいち決断できないのは、「後悔したくない」という思い。
こっちの道に進んだら、後悔するかなぁ。
あっちの道に進んだら、失敗するかなぁ。
人生は一度きり。
だから失敗したくなかったし、後悔したくなかった。
そう思っていたからこそ、めちゃくちゃ悩んだ。
でも、今思うと、何を選んでも「後悔」「失敗」なんてことなかったんじゃないかなぁと思います。
ものごとはなんでも表裏一体。
光と影は、実は同じものだったりする。
ものごとを、違う角度から見ているだけ。
後悔が、自分の引き出す引き金になる。
失敗が、今まで見えなかった世界に連れて行ってくれる。
だから、人生何が起こっても善し悪しなんてこと本当はなくって、自分に必要なものが与えられているだけ。
私たちがもっているものってすべて与えられているもの。
家庭環境も、能力も、性格も、容姿も、出会うべき人も、自分の命も。
やるべきことは、それを否定して闘うことではなく、その与えられたものを両手でありがたく受け止めて、大切にしていくこと。
昔は、努力することで自分の人生を切り開いていくものだと思っていましたが、最近はちょっと見方も変わってきました。
自分の人生に必要なものは、ぜーんぶ与えられる。
だから、自分がするのはただ一つ。
自分を、自分の人生を、ただただそのまま受け入れていく。
それができて初めて、自分の物語がスタートすると思うのです。
本当の自分らしさを愛せたとき、きっと自分の使命も、夢も同時に与えられるはずです。
見えない未来に不安を抱くこともあるでしょうが、大丈夫ですよ。
こんなにきらきらとすばらしい輝きを放っている皆さんなら(実際に見られなくても、わかる!)、どこにいても、誰といても、ちゃんと自分の道を見つけられますからね!
ちょっと硬く聞こえるかもしれませんが、人生の意味は自分が天から授かった素質、才能を生かして、世のため、人のため、自分の命を燃やし続けることだと私は思います。
こうして、今日成人の日を迎え、晴れて大人仲間入りをした皆さん。
私は、皆さんがこれからどんな風に自分しか咲かせない花で、この社会を明るく照らしてくのだろうかとわくわくして仕方ありません。
私自身もまだまだ修行中の身です。
いつかどこか人生の交差点で、みなさんとなにかでつながることができたら、今度は生徒と先生という立場ではなく、お互いの夢を語り合える仲間でありたいなと思っていますよ。
どうか、そのままの自分を愛してくださいね。
皆さんは、そのままの姿が一番美しく、一番輝けるのですから。
本日は、本当におめでとうございます。
皆さんの晴れ舞台をここグアテマラより心から祝福しています。
みんなとの思い出コーナー
ET-QUEENより