攻城日 : 2024年1月7日
正月休み2度目の出陣となるこの日、千葉県へ行ってきました♪
今回のターゲットは、いすみ市にある "城谷城 "と " (夷隅 )金山城 "
↑東側からの遠景↑
(赤 : 城谷城 / 緑 : 金山城)
一般的に全く無名のおシロですが、たぶん県下でもトップクラスの遺構が眠ってる (と勝手に思ってる )、長いコト狙っていた城跡です♪
↑城谷城はこんなトコ↑
(余湖くんのホームページより借用 )
↑金山城はこんなトコ↑
(同 )
んじゃ、何で今まで行ってなかったのかと言うと、例によって結構なヤブ城というのもあるのですが、そもそもココを攻城した方が少なくて...
どちらのおシロをググっても、ちゃんと攻城されているのは余湖さんとアテンザ23Zさんといういつも参考にさせて頂いている大御所お二方のみで、あとの方は下から眺めて終了という ww
どちらの比高も100m未満とタカが知れているので、その気になればどっからでも登れるのですが、民家裏の里山なので攻城口にはビミョーに気を使うコトもあって何となく後回しにしてました。
いつまで経っても新たに攻め落としたという猛者が現れないので、"ま、行けば何とかなるか "的な感じで今回アタックしてきた次第です
↑① - 1.北西側からの遠景↑
①.(上総 )大野城
【千葉県いすみ市大野】
暫定評価 : ★★☆
台地が丸ごとおシロという、結構な規模がある上総国ではそこそこメジャーな城跡。
後述する発掘調査報告書によると、城域は東西500m、南北340mだそうな。
城主については諸説あるものの狩野氏だったとも言われており、現地には室町時代の有名な絵師である "狩野 正信 生誕地 "の立派な石碑があります。
↑① - 2.大堀切を上から↑
おシロは現在では大半が神社や農地、宅地などになってしまっており、遺構の大部分は消滅してしまっていますが...
城域北西側の大堀切や神社下の横堀、宅地の中の土塁など断片的に残された遺構はなかなかのモノで、往時の規模を垣間見るコトが出来、なかなか楽しい♪
↑②.陣屋跡地 (写真奥 )といすみ鉄道↑
②.苅谷陣屋
【千葉県いすみ市苅谷】
暫定評価 : ★
いすみ鉄道 国吉駅の南側駅前が跡地のようですが、ただの原っぱです ww
駅の南側への行き方が分からず、北側でウロウロしていたらタイミング良く電車が来たので、写真撮ってそれで満足 ww
↑オマケ - ①.外観↑
オマケ.いすみ市郷土資料館
【千葉県いすみ市弥正】
②.の近くにあり、この地域の中心的城郭である万木城 (過去に探検済 )のジオラマが展示されているので、寄り道♪
規模は小さく、展示物をじっくり見ても10分ほどでひととおり回れる程度の広さ。
ココの物販で、①.大野城の発掘調査報告書があったので、勢いでゲット ( *˙ω˙*)و
順番的には読んでから行ければ良かったんですがね ww
ちなみに定価2,000円のところ、在庫処分親切で半額にて販売頂きました♪
↑③ - 1.北西側からの遠景↑
③.国府台城
【千葉県いすみ市国府台】
暫定評価 : ★★
夷隅川沿いの比高10mほどの台地が城跡で、いすみ市指定史跡。
現在は主に神社となっており、境内に城跡解説板が設置されています♪
↑③ - 2.主郭↑
夷隅川を挟んだ対岸から見上げたサマはなかなか雰囲気があるのですが、削平地以外はこれといった遺構は残っていません
↑④ - 1.北側からの遠景↑
④.城谷城
【千葉県いすみ市山田】
暫定評価 : ★★★★☆
んで、身体も温まったので、まずは城谷城から
登り口は、何となく最初に行ってみた主郭西側麓の貯水池前に駐車スペースがあったので、ソコから "テキトーに直登 " ww
比高差は40m程度とは言え、両手両足フル回転させて無理やりヨジ登る感じで、下りには使いたくない dangerousな角度でした
帰りは easyな別ルートが見つかるだろうと安易に登りましたが、結果的に発見出来ず、同じルートをガクブルしながら下りるハメに ww
↑④ - 2.6郭 7郭間 堀切↑
何とか登りきって、余湖さんの鳥瞰図と、千葉県教育委員会が編集した "千葉県の中近世城館 "に掲載されている概念図を片手に探検開始
激ヤブを覚悟していましたが、想定していたよりは少なく、登りきってさえしまえば比較的ラクに散策可能なおシロでした (但し、城域北側はヤブ多めで、中心部 (余湖さん図で言うところの1~2郭は激ヤブ ))。
↑④ - 3.8郭 南側 土塁↑
おシロは、城域の広さも相当なモノですが、いろいろスケールがデカく、一番規模の大きい7~8郭間の堀切は堀底から8郭までゆうに20mはあろうかという特大サイズ
それ以外の堀切も一定以上の大きさがある上に、堀底の一部は畝状になっており、見どころは盛りだくさん♪
写真の遺構はあまりパッとしませんが、腕前のせいでカッチョイイ写真が無いだけで、中世山城が好きな方であれば絶対に満足頂けるかと。
個人的に県下では "真里谷要害城 "と並んで "最高ランク "のおシロだと思いますが、如何せん城内に到達するまでのハードルが高いので、アタオカにしかおススメ出来ないのが残念です ww
改めて地形図を見ると、南東側の隅からなら楽に登れそうなコトに今更気がついたので、誰か試してみてくださいな ww
↑④ - 4.探検ルート↑
比高差 : 40m
累計高度 : 220m
歩行距離 : 4.0km
探検時間 : 150分
↑⑤ - 1.東側からの遠景↑
⑤.(夷隅 )金山城
【千葉県いすみ市長志】
暫定評価 : ★★★☆
④.での興奮冷めやらぬまま、もうひとつの目的地である (夷隅 )金山城へ
④.とは川を挟んだだけ、直線距離で500mしか離れていないので、移動はあっという間 ww
"金山城 "って名称のおシロは日本各地にありますし、何ならこの日の2日前に新田金山城へ行ったばかりですが、千葉県にも鴨川市にココよりも有名な金山城があるので、便宜上 (夷隅 )金山城としておきます。
↑⑤ - 2.主郭側から Ⅱ郭虎口を↑
おシロの周囲は道が狭く、車を停めれるようなスペースはないので、県道176線沿いから歩くのをおススメ
ドコから取り付いたらイイか分からなかったので北東側からアタックしましたが、ヤブが多い上に無駄にアップダウンさせられるので、あまりおススメは出来ないかも。
下りに使った南側のルートか、東側の民家の庭先からのアプローチが良さそうですが、いずれにしろ想定どおりのヤブ城でした ww
↑⑤ - 3.主郭 南西側 堀切↑
おシロは、主郭が一段高くなっており、主郭の周囲は土塁で区画が区切られているという円形のパレットみたいなかなり変わった作り (前掲の余湖さん図参照 )で、主郭や Ⅱ郭の虎口はかなり技巧的
特に Ⅱ郭の虎口は芸術的とも言える作りで、一見の価値があります (写真は手が写ってしまってますが ww )
但し、全体的にヤブだらけで、そのせいで遺構がよく分からないトコも多く (前述の Ⅱ郭虎口周辺だけは何故かヤブが少ない )、ちょっと残念な感じです。
この先も整備されるコトは無いのでしょうが、もう少しヤブが少なければだいぶ見え方が変わると思うんですけどね。
↑⑤ - 4.探検ルート↑
比高差 : 75m
累計高度 : 160m
歩行距離 : 3.7km
探検時間 : 120分
↑⑥ - 1.東側からの遠景↑
⑥.発坂城
【千葉県いすみ市佐室】
暫定評価 : ★★☆
国道465号線 佐室トンネルの上が城跡。
往時はトンネルの上の尾根が街道になっており、ちょうどトンネルの真上辺りが "発坂峠 "という交通の要所だったそうで、天正17 (1589 )年には万木城主である土岐 頼春が攻めてきた里見軍を撃退した "発坂峠の戦い "の現場にもなっています。
発坂峠がいすみ市の指定史跡となっており、峠や古戦場の石碑 /解説板があるほか、峠には太平洋戦争の際に造られたトーチカもあるため、そちらの設置物もあるなど何かと情報量が多いです ww
↑⑥ - 2.岩盤をブチ抜いた大堀切↑
おシロは、東側を流れる新田川からの比高差で70mほどのトコにあり、同じ尾根上に浅間神社があるからか、多少荒れてはいるもののちゃんと道があります♪
おシロの削平スペースは狭く、篭もれるのはせいぜい2~30人程度の規模ですが、唯一の見どころである岩盤をブチ抜いた大堀切はなかなか強烈
ちなみに浅間神社がある山は "旗立山 "と言い、前述の合戦の際には土岐氏の本陣が置かれたそうです。
↑店舗 外観↑
晩飯.八平の食堂
【千葉県長生郡長柄町山根】
寒い中、1日城攻めしたアトはやっぱりラーメンだよね、って真夏でもラーメンですけどね ww
ってコトで今日の1杯はコチラ
"竹岡式ラーメン "、"勝浦タンタンメン "と並ぶ千葉三大ラーメンのひとつ "アリランラーメン "のお店♪
この日の真の目的はここだというウワサも ww
↑アリランチャーシュー大盛↑
閉店間際でも満席でした
ニンニクがガッツリ効いた濃い醤油のピリ辛ラーメンで、今まで食べたコトの無いかなり個性的なお味
好き嫌いが分かれそうな味ではありますが、個人的にはかなり好き ww
おしまい