泡沫の日々

泡沫の日々

アンティーク、人形、服飾、演劇、芸術・・・
惹かれるものばかり
新しく装えど心古き女

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眠れない
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何着よう…
ピアスは決まったから
それに合わそうかな
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一昨日はきりン/ジのライブでした
弟さんはいつもですが、高樹さんの声も安定してました
新曲織り交ぜながらdrifterなどの名曲もあり、感動
良かった

明日はクラブイベント
発散…
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雨に煙った飛行場はモノクローム
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雨が降っている。
天を暗く包装した雲は、轟く雷鳴を唸らせて哭く。
路に売られている切り花が萎れて、塵と化す。
擦れた靴底。
足の裏を刺激する歩道の点字。
なにを伝えようとしているのか。
絶え間ない雨粒のひとつひとつは、通り過ぎる人々のひとりひとりは。
衰亡した陽光など欠片もない、この灰色の天に捌かれて、雨を吸う。
睫に溜まる雨粒を介した視界はぼんやりと幻覚をも包み込む。
濡れた髪が、首に絡まり、鎖骨へ掛かり、胸を隠し、骨盤を過ぎ、太腿で眠る。
薄いシャツは水分を吸って、あの雲のように重く垂れ籠め、肢に纏わりつく。
肺に吸い込んだ冷やかな霧。
肺胞の隔壁が潤うのを感じる。
瞼を綴じる。
ちらちらと、血液の懐かしい、鼻腔が苦しくなる色が見える。
言い淀む唇は何時だって縫合された傷口のようだ。
麻酔で痛みも識れないもどかしさに癇癪を起こしてる。
少しずつ、ばらばらになる。
自己が、離れていく。
あのとき、言えなかったことを頭の中で呟く。
なんて軽薄な稚拙な響き。
そんな自嘲すら、雨、流して、流していって。
骨を思考を存在を流して、溶かして、消し去って。
喉に蔓延るリスパダールの苦味が今は尤も近しい。