【前回までのあらすじ】

トレードは継続的なTP出兵をするプレイヤーのモチベーションになっている。TP獲得は、武将カード入手のためだから、「出品」があってこその「TP」だということまで確認しました。そして運営サイドにはトレードの活性化のために、「トレードの手数料を廃止・大幅値下げ」を提言したのでした。


さて、ここで、

・まず、手数料を値下げしたら、確実にTPがインフレする。

・インフレにより、TP出兵プレイヤーの実質所得が減少する。

・課金者と無課金者との格差がさらに広がり、

・全体的に見たらますます無課金者がゲームから離れる=ゲームがさらに過疎化する恐れ


というコメントをふにゃおさんから頂きました。うむ、市場が活性化してもブラ三が過疎化しては困ります。。。


さて、WEBで見れる経済学入門を斜め読みしながら、遠い昔、大学1年生の時にちょっとかじったなぁと懐かしく思いながら1章から順番に進めているところですが、ちょっと脱線しまして、タイムリーな話題として、株式譲渡益課税と株価の先行考察に触れたいと思います。


まず用語の説明。

・株式譲渡益課税とは、株を売却した時に払う税金です。儲かった場合のみです。

・ロックイン効果とは、株の価格が低下しても、保有者がそれを一時的現象とみて、債券を売却して現金化することなく、そのまま保有し続けるという効果です。


ブラ三の場合、儲けても損しても、売却した時に払うこの手数料が株式譲渡益課税、武将カードは株、として話を進めてみます。


税金との違いは、TP手数料をとっても運営の売上げには直接関係しません。(間接的に売上げが増加するかどうかは、うむ、これもおもしろいテーマだ。)


脱線しますが、この株式譲渡益課税が導入される際は、税の公平負担が必ず議論になり、各国所得とは何ぞや、を明らかにして課税したのでした。参考資料によると、所得とは、定期的に繰り返し得られるような収入を指すので、一時的に得られるような収入は違うという考えが先行していたようです。

ブラ三では、TP出兵プレイヤーには課税されず、トレードを主な所得にしているプレイヤーには課税している、真逆になっている点が興味深いです。


それで、政策として景気を良くしたいので、ロックイン効果を抑制し、株価を上げたいなどの理由で、株式譲渡益課税を廃止にすると値上がり株の取引がさらに増加し、株式市場が活性化すると提言されます。ドイツもこれで株価が上がっています。デメリットとして、取引が過剰になるとバブルを引き起こす可能性が指摘されています。


ふにゃおさんの指摘のとおり、バブルになって、ゲームが過疎化するのは困るが、ロックイン効果で武将がデッキに眠ってしまうのはもったいない。ブラ三における価格の決定、インフレ、デフレ、運営サイドの金融政策、財政政策などについても今後考えてみたいと思います。



参考サイト:

ドイツの株式市場と税制

http://www.cao.go.jp/zeicho/siryou/pdf/a13kaid.pdf

税が株価を動かす―株式譲渡益課税が株価に与える影響―

http://kg-sps.jp/blogs/kameda/files/2012/01/0e0c1c046ffeff2fb0c1431059f0d5c9.pdf