ベルリンの慰安婦象徴する少女像、韓国系市民団体への撤去命令支持…行政裁判所「公有地使用する権利ない」

読売新聞

 

 

ベルリン=工藤彩香】ベルリンの行政裁判所は14日、ベルリン市ミッテ区の公有地に置かれた慰安婦を象徴する少女像について、区が出した撤去命令の差し止めを求めた韓国系市民団体の訴えを棄却した。撤去命令が支持された形で、裁判所は強制的な手段による撤去が望ましいとの見解も示した

 

 

ベルリン市ミッテ区に設置された慰安婦を象徴する少女像(15日、ベルリンで)=工藤彩香撮影© 読売新聞

 

 

 韓国系市民団体は2020年、ミッテ区の許可を受けた上で、少女像を設置した。しかし、日本の撤去要請に応じたミッテ区は「日韓の歴史問題をドイツ国内で扱うことは不適切」として、設置許可を取り消し、24年に撤去命令を出した。市民団体は行政裁判所に対し、撤去命令の差し止めを申し立てていた。

 裁判所は14日、撤去命令の妥当性について「市民団体には公有地使用の権利がない」と説明した

 

 

 

ベルリンの慰安婦象徴する少女像、韓国系市民団体への撤去命令支持…行政裁判所「公有地使用する権利ない」