作家の場合、
や、
絵画の芸術家の場合、などでは、
(まあ、スポーツや世界選手権での3~4回や、何十年なども同様で)
一つや、一つの作品(一位やゴールドや、チャンピョンなども)だけでや、
数点で、
天才とか、
超・有名になるとか、
色々、歴史上ありますが、
『真の大大・大天才』
は、数も、異常なほど、残しております。
その二人という大大天才が、
ピカソと、
松本清張です。
松本清張を読みますと、
はまりますと、
ほかの作家を好きになれません。
(外国の作家は数人おります)
私自身も、15歳位から、26歳くらいまでは、
ほぼ、百何冊(たぶん、97%くらいは彼の作品全体を網羅しているはずです)
読みました。
本屋やそのほかで、
(忘れている場合もありますがーーーー)
初めて見ますと、購入しました。
アメリカでは、LAや、NYマンハッタンにも、
「紀伊国屋」さんがありましたので、
(まあ、当時の収入に比較しますと、異常な価値で、
日本の価格の3倍くらいで、バカ高かったですが、
当初は、やはりバカ高かった、
「読売新聞なども」購読しておりました
ーーーー英語のLAタイムズや、NYタイムズも、購入しておりましたが、
世界から遅れないために、完全には不十分な点が沢山ありましたので、
確認や、
補充の意味や、
より深く???
----などの意味で、
バカ高い、読売新聞も年間購読していたわけです。
----45~50年前、本当にアメリカでは読売新聞は高かったです。)
ほぼ十分見つけて買えました。
本当に、松本清張さんは、
すごい大大大天才です。
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英紙が見た「英国の松本清張ブーム」と「日本のミステリーの独特さ」
Photo: Kodansha
デイリー・テレグラフ(英国)
Text by Tim Stanley
英国では近年、松本清張作品の英訳版が続々と出版され、人気を博している。英紙「デイリー・テレグラフ」は、ミステリーとして、そして日本という国を知る出発点として、彼の作品がいかに優れているかを伝えている。
英国の古典的推理小説への「解毒剤」
国家公務員の浅井恒雄は、亡き妻が不倫をしていたと気づき、その相手が誰かを突き止める。彼はある男を尾行し、列車に乗る。列車からバスに乗り継ぎ、人けのない場所に降り立ったところで、浅井は男に事実を突きつける。素性は割れている。それに、何をしたのかも。
相手は浅井の目的が恐喝だと思い、逆に脅しにかかる。自分が脅迫されたということを、浅井の勤め先や上司が知ることになってもいいのか、と。しばしば日本のアガサ・クリスティとも称される松本清張はこう書く。
「浅井恒雄は、現場で叩き上げた役人に共通する心理として本省の名誉と、自分からかち得た地位の保持に執着し、かつ、小心であった。ということは、それに対する防衛心が本能に近いほど旺盛だということである。これが思ってもみなかった犯罪を誘発することがある」
これが『聞かなかった場所』(1971)のヤマ場となるシーンである。今年8月、この作品のルイーズ・ヒール・河合による英訳が、ペンギン・ブックスから刊行された。作者の松本清張は日本で抜群の人気を誇る作家で、著作は450以上にのぼり、無数のテレビドラマや映画を生み出す源泉となっている。
その彼を、同社は大胆にも英国に紹介したわけだが、これはうまくいっているようだ。ひょっとするとそれは、陽気な司祭や好奇心旺盛な年金生活者を主役にした「心地よい」英国の推理小説に対する解毒剤なのかもしれない。
2022年に出版された『点と線』の英訳は10万部を売り上げ、続いて刊行された英語版『砂の器』と『疑惑』も批評家から絶賛されている。推理小説家のリー・チャイルドは『砂の器』を、「間違いなく傑作中の傑作、まったく新しい未知の世界」だとしている。
実際、清張の作品は文章が簡潔で、意外な展開が何度も待ち構えているが、教えられることも多い。表面上は秩序だっていながら、内面では抑圧された欲望が煮えたぎっている日本という国を理解したいなら、清張作品は物騒ながら、その出発点になりうるのだ。
日本の犯罪小説における「際立った特徴」
松本清張は1909年12月21日、福岡県の現・北九州市で生まれた(出生日と出生地については諸説ある)。両親は貧しい商人だった。独学の人で、高等小学校を卒業後、15歳から給仕として働いた。朝日新聞社に入ってからは広告部で仕事をする。戦争中は衛生兵として任務に就き、戦後の不況期には、収入の足しにするため西日本を回って箒(ほうき)を売るアルバイトをした。
1951年、雑誌の懸賞に応募した短篇小説『西郷札』が三等に入選。友人の勧めもあり、彼は作品を書きつづけ、1952年に発表した伝記的作品『或る「小倉日記」伝』で芥川賞を受賞。その後、文芸小説から推理小説にジャンルを切り替えた。これは1920年代に、江戸川乱歩が日本に普及させたジャンルである。
動機は金銭面だったようだ。『点と線』は当初は雑誌連載だったが、1958年に書籍刊行され、100万部以上を売り上げた。日本には世界でも屈指の会員数を誇るシャーロック・ホームズ・クラブがあるくらいなので、良質なミステリー好きが多いのだ。
心中に見せかけた殺人事件だと判明する『点と線』は、文体が俳句のお国柄にふさわしく、余白が多くて簡潔であり、少ない言葉で多くを語る。本作を翻訳したジェシー・カークウッドは、こうした文章を相手にする際の難しさをこう語る。
「英語とは語順がまったく異なりますし、多くの事柄が説明されず、主語が省かれることも多いです。動詞しかないこともあって、そうなるとその主語は誰なのかを見極めなくてはなりません。曖昧に書かれている場合、その曖昧さを残すのか、あるいは自分でどう読むのか判断したうえで、その読み方を読者に押しつける形にするのかを決めなくてはなりません
近代化によって、この国は天地がひっくり返ったようになり、伝統的文化は田園地帯から野放図な都会へと流れていくが、その都会では「隣に誰が住んでいても不思議ではない。(乱歩の)ある作品では、男が下宿の天井裏から毒を垂らし、下の部屋で就寝中の住人を殺害する」。別の作品では、盗みが目的の倒錯者が椅子の中に身を隠して、他人の家に忍び込む。