9月の米利下げ、8月の雇用統計が決定打か

 
 
 
 
 
 
 
 

 

WSJ日本版

 

Text by Nick Timiraos

 

 
 
今夏の米就業者数の伸びが急減速したことで、連邦準備制度理事会(FRB)が9月の連邦公開市場委員会(FOMC)で政策金利を0.25ポイント引き下げることがほぼ確実視されている。

ジェローム・パウエルFRB議長はこれまで、入手されるデータが労働市場の鈍化を示した場合は利下げに踏み切る可能性があると示唆してきた。5日発表された8月の雇用統計は、就業者数の増加ペースが年初から顕著に減速した明確な兆しを示した。

労働省の発表数値によれば、非農業部門就業者数の伸びは8月は2万2000人にとどまり、6月はマイナスとなった。8月の失業率は4.3%と、7月の4.2%から若干上昇した