米厚生省、自閉症と「妊婦の鎮痛剤使用」の関連指摘へ

 
 
 

 

WSJ日本版

 

Text by Liz Essley Whyte and Nidhi Subbaraman

ロバート・ケネディ・ジュニア米厚生長官は報告書で、妊婦の市販鎮痛薬の使用と自閉症の発症が関連している可能性を指摘する予定だ。報告書には、一部の発達障害の治療に葉酸由来の薬剤が使用できることも盛り込む見通しだ。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした

 

 

関係者によると、厚生省は報告書を9月中に公表する予定。自閉症の潜在的な原因として葉酸不足や妊娠中の解熱鎮痛剤「タイレノール」の使用に焦点を当てる見通しだ。

厚生省はまた、自閉症症状の軽減方法として葉酸の一種であるフォリン酸(販売名:ロイコボリン)について取り上げる計画だという。米国では2022年、8歳児の約31人に1人が自閉症と診断された