アングル:通信アプリ「シグナル」、秘匿性の高さで幅広く普及 米政権中枢にも

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 3月25日、 米実業家イーロン・マスク氏が率いる連邦政府のリストラ推進チームと、この取り組みを阻止したいと願う活動家らには「共通項」がある。写真はシグナルのアプリのロゴ。

ロイター/Dado Ruvic

 

 

 

アングル:通信アプリ「シグナル」、秘匿性の高さで幅広く普及 米政権中枢にも

 

[25日 ロイター] - 米実業家イーロン・マスク氏が率いる連邦政府のリストラ推進チームと、この取り組みを阻止したいと願う活動家らには「共通項」がある。双方ともに通信の秘匿性を確保する上でアプリの「シグナル」を利用しているのだ。

モバイルセキュリティー専門家によると、誕生から10年余り経過したシグナルは今や、メッセージや通話がエンドツーエンドで暗号化される通信手段として絶対的な存在になった。秘密保持に意識を使う反体制派のグループだけでなく、政府職員や議員、軍高官、企業トップらにも幅広く普及している。

このシグナルが全米で話題になったのは、トランプ政権の閣僚らがイエメンの親イラン武装組織フーシ派の空爆計画を巡る協議で、シグナルのチャットグループに誤って記者を招いた問題がきっかけだが、それ以前から首都ワシントンでは人気が沸騰する状態だった。

センサータワーのデータからは、今年第1・四半期の米国におけるシグナルのダウンロード件数は前期比で16%、前年同期比で25%伸びたことが分かる

 

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