「タカシマヤ(高島屋)は、”たかやしま”

 
「アキハバラ(秋葉原)は、”あきばはら”
 
『ろこうきょう(盧溝橋)は、“ろ虚構”』
 
 
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中国の「抗日戦勝記念」式典は歴史の歪曲 

 

米国の大手研究機関が

報告書で「虚構」と非難

 

 

 

産経新聞

 

 

 

 

中国の国旗

 

「中国政府の抗日戦争勝利記念の式典は歴史をゆがめ、捏造(ねつぞう)した虚構の政治宣伝だ」―。

 

米国主要研究機関が、

9月3日に中国政府が催す日本への勝利を祝賀する式典を厳しく非難する報告書をこのほど公表した。トランプ政権にも近い同研究所の報告書は、中国共産党の軍隊が日本と戦って勝利した戦闘は皆無に近く、その「抗日勝利」の主張は「虚偽」だとまで断じている。

 

 

  【写真】2015年9月に行われた「抗日戦争と世界反ファシズム戦争勝利70周年」の軍事パレードの様子 

 

 

 

ワシントンの大手研究機関のハドソン研究所が発表したのは「中国の第二次大戦での勝利パレードは究極のフィクション」と題する報告書だ。同研究所中国部のマイルズ・ユー部長が執筆した。

 

 

 

 ■ベテランの中国研究者が執筆

 

 ユー氏はカリフォルニア大で博士号を取得したベテランの中国研究者で、

第1次トランプ政権ではポンペオ国務長官の中国問題顧問を務めた。現在も米海軍士官学校の教授を兼ねる。

 

ハドソン研究所は

トランプ政権にも極めて近く、

その政策提言は同政権の意向を反映することも多い。

 

 

中国政府は

日本が降伏文書に署名した翌日にあたる9月3日に、

北京の天安門広場で対日勝利の記念式典を軍事パレードとともに開く。

 

今回は戦後80周年を強調して国際的な宣伝を行い、

ロシアのプーチン大統領や北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記ら他国の首脳が参加を表明している。

 

 

 こうした動きに対してハドソン研究所の報告書が

指摘した骨子は以下の通りだ。

 

 

 

 ▽中国共産党軍が日本軍の主敵として日本の侵略と戦い、勝ったとする主張は共産党を美化する厚顔なウソだ

 

 

 ▽1937年から45年まで日本軍と戦ったのは蒋介石麾下の国民党軍で、

総計350万人の死傷者を出したが、

共産党軍は延安地区に引きこもり日本軍とはほとんど戦わなかった。 

 

 

 

▽共産党が日本軍との戦闘として宣伝する「百団大戦」も実際の日本側の犠牲は500人ほどで、共産党発表の4万6千人は根拠がない。

 

 

 

 

 ▽共産党の八路軍は日本軍との戦闘が少ないため被害も極めて少なく、

戦死した軍幹部は左権将軍1人しか確認されていない。 

 

 

/▽共産党は戦時中に米軍と協力した抗日軍事活動も強調するが、

中国での米軍の戦略情報局(OSS)は国民党軍との協力が主体で、

むしろ共産党側は米軍工作員を暗殺の標的にさえした

 

 

 

ソ連が中国共産党に攻撃回避の圧力

同報告書は以上のような記録を挙げて、今の中国共産党の「われわれが日本軍を破り、反ファシズムの抗日戦争、そして第二次世界大戦に勝利した」という主張はまったくの虚構だと断定した。

 

 

 

さらに報告書はその背景について、ソ連の共産党政権が当時、日本との間で結んでいた日ソ中立条約のために中国共産党に日本軍への直接の攻撃を避けるよう圧力をかけていたことや、中国共産党の毛沢東主席がその後の国民党軍との戦闘に備え、八路軍への損害を最小限にするため、日本軍との戦闘を制限していたことなどを挙げた。

こうした指摘が今の米国側のトランプ政権に近い陣営から出てくることは、日本側にとっても中国への反論の有力な材料となるだろう。

 

 

(ワシントン駐在客員特派員 

古森義久

 

 

中国の「抗日戦勝記念」式典は歴史の歪曲 米国の大手研究機関が報告書で「虚構」と非難(産経新聞)