米国、地下112mで建設中のトンネル一部崩壊 5カ月前にセグメントに亀裂

夏目 貴之

 

日経クロステック/日経コンストラクション

 

米国、地下112mで建設中のトンネル一部崩壊 5カ月前にセグメントに亀裂 | 日経クロステック(xTECH)

 

 

 

 

青色の部分がトンネルの一部が崩壊した箇所。事故時は、その約1.2km先まで掘削を進めていた(出所:ロサンゼルス群衛生局)

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 米カリフォルニア州ロサンゼルスの地下約112mで建設中だった排水トンネルの一部が崩壊した事故を巡り、事業を進めていたロサンゼルス群衛生局が2025年8月9日に住民説明会を開いて当時の状況を明らかにした。

 事故が起こったのは、トンネル・ボーリング・マシン(TBM)を用いて直径約5.5mのトンネルをおよそ11kmにわたって構築する工事だ。現地時間の25年7月9日午後7時45分に発生して31人がトンネル内に取り残されたが、全員救助された。事故の5カ月ほど前には、トンネル壁面を覆うセグメントリングに亀裂や変形が生じるトラブルがあった