米国政府や、軍隊や、
専門家でもなく、
通常の高校生以上の、人間なら、
”ビビルでしょう!”
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非対称攻撃の成功に恐れおののく大国
ウクライナの“ドローン奇襲作戦”を見た米国がビビった理由

ワシントン・ポスト(米国)
Text by Ellen Nakashima and Warren P. Strobel
ウクライナが6月1日に仕掛けた奇襲攻撃「クモの巣作戦」は、比較的安価なドローンを使ってロシアの長距離爆撃能力のかなりの部分を破壊した。それは3年に及ぶ隣国との戦争において敵に与えた唯一最大の打撃であり、非対称戦の見せ場であったことは間違いないだろう。
計画に1年半を要したという作戦は、商用トラックにドローンを載せてロシア国内に密輸して空軍基地の近くに駐車。時機を待って、いっせいに遠隔操作で起動させるというものだった。
その大胆な攻撃は、核兵器を搭載できる爆撃機を含む、少なくとも13機のロシア軍機を破壊し、その他数十機に損害を与えた
ウクライナを支援している米国は、このドローン攻撃に歓喜したが、同時に背筋が凍るような現実も突きつけられた──
米国自身、
このようなローテクで低コストな攻撃に対して、
ますます脆弱になっているのだ。
「国防総省はこのことを真剣に憂慮すべきです」と警鐘を鳴らすのは、米シンクタンク「新アメリカ安全保障センター」の上級研究員で、ドローン戦争と核抑止を専門とするステイシー・ペティジョンだ