スウェーデンで花見ブーム!日本から贈られた桜が「王様の庭園」をピンクに染める。

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スウェーデンで花見ブーム!日本から贈られた桜が「王様の庭園」をピンクに染める。

 

 

スウェーデンには日本でいう「花見」をするという感覚があまりない。だがここ数年、ストックホルムに現存する元宮廷公園の一つでもあるKungsträdgården (クングストレードゴーデン=王様の庭園の意味)公園で毎年春の4月中旬から5月初旬にかけて花見客が激増している。その訳は公園の両脇に植樹された63本の桜の木が人々を魅了しているからだ

 

バス2番線のKungsträdgården 駅から降りてすぐにお目見えする桜の木々はまるで「ウェルカム」と言って迎えてくれる様だ。© madameFIGARO.jp

 

 

 

 

 

写真を撮るスポットとしてもかなり有名になり、人々はドレスを着飾ったり、桜色のアウトフィットでシャッターチャンスを狙っている。© madameFIGARO.jp

これらの桜の木は1998年に当時の日本の天皇からスウェーデン国王への寄贈として送られたものだ。種類はPrunus Accolade 、アーコレード桜といい、英国で育成された大山桜と彼岸桜の交配種だ。花は弁縁から淡い紅色を帯びる半八重で大輪、記念樹やシンボルツリーとして最適と言われてもいる

 

 

 

 

ふさふさ、モフモフ感が満載のアーコレード桜。隙間がなくびっしりと、これでもかという位に咲いている。© madameFIGARO.jp

スウェーデンでは観賞用の桜は殆ど皆無に等しく、食用のさくらんぼやアメリカンチェリーの樹の方が一般的だ。そう言うこともあり、この大輪のアーコレード桜を一目見ようとやってくる人は絶えず、今では春のストックホルムの観光スポットの一つにもなっている。

 

 

もちろんそれらに併せたイベントも事欠かずで、今年は4月27日に開催。桜の樹の日と称されたその日は咲き具合により毎年異なるが、ストックホルム日本人会によるワークショップや踊り披露などスウェーデン人や諸外国の人には日本文化をより知ってもらえる機会となる。また母国を離れてスウェーデンに住んでいる日本人には故郷を思わせる懐かしい1日になるであろう

 

 

 

 

スウェーデンで花見ブーム!日本から贈られた桜が「王様の庭園」をピンクに染める。© madameFIGARO.jp

 

 

 

近くには教会や群島へのボートが停泊する港岸や、ユールゴーデン島などもあり散策の拠点としてももってこいだ。© madameFIGARO.jp

先ほども述べた通り日本の「花見」とは異なるスウェーデンの「花見」。

一番の違いはなんと言っても桜を愛でながら、桜の木の下で酒は飲められない事だろう(笑)。ご存知の通りスウェーデンはアルコール規制が厳しいので一般に外でアルコール飲料を飲むのは許可が下りて、柵やチェーンなど何らかの形で囲まれた場所でしか出来ないのだ。まかり間違ってもコップ酒を片手に桜を見ながらベンチで一杯などとはしないようにご注意あれ!

 

 

酒はなくともゆったりと石段やベンチに座り春の息吹を、また桜の美しさをこの上なく堪能できる。© madameFIGARO.jp

クングストレードゴーデン公園