TODA BUILDING(東京都中央区)
戸田建設が本社で挑む最新オフィスDX、仕事と街とアートをつなぐ「スマートビル」
立野井 一恵
ライター
戸田建設が本社で挑む最新オフィスDX、仕事と街とアートをつなぐ「スマートビル」 | 日経クロステック(xTECH)
戸田建設の新本社ビルはアート施設やテナントオフィスが入る大型複合ビルだ。自社が入るフロアでは独自開発のスマホアプリを導入するなどオフィスDX(デジタルトランスフォーメーション)に取り組み、建設会社の新しい働き方を実践していく。
旧社屋の建築面積相当分を中央通りに面した間口120mの広場に充てた。パブリックアートやベンチを設置し、憩いの空間を提供している(写真:髙橋 菜生)
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戸田建設は、創業の地である東京都中央区京橋で自社ビルの建て替えを伴う再開発事業を進めてきた。計画開始からおよそ20年越しで2024年11月に開業したのが「TODA BUILDING(トダビルディング)」だ。地下3階・地上28階建てで、延べ面積は約9万4900m2。中央通り沿いには間口120mの広場があり、行き交う人々が新しいビルを見上げていた。
左の写真は中央通りの向かい、南西側から見た外観。8~12階が戸田建設のオフィスフロアとなる。CASBEEのSランクを取得した。中の写真は、オフィスの吹き抜け階段。右上の写真は、12階のフリースペース。床材に建設現場で使われた養生ネットなどの再生材を採用した。右下の写真は10階、内階段の踊り場。セミナーなどの会場にも使える(写真:髙橋 菜生)
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ビルの地上8~12階に当たる5層が戸田建設のオフィスフロアだ。同社では本社建て替えに当たり、複数の拠点を集約した。25年2月時点で、本社以外に東京支店や首都圏土木支店も含め、約1800人が勤務する。
同社の大谷清介社長は拠点集約の狙いについて、「同じ場所にいて直接コミュニケーションすることで情報伝達が迅速かつ正確になる」と語る