中身がマグロでも「カツサンド」

スペインが「カツサンド・フィーバー」に沸く─コンビニ食から高級料理へ

 

 

エル・パイス(スペイン)

 

Text by Abraham Rivera

 

コンビニの人気商品、カツサンド。日本人にとって親しみ深いこのサンドウィッチがいま、世界で人気を集め高級レストランのメニューにも仲間入りするようになっている。とくにスペインでは、カツサンドが飛躍的な変化を遂げているようだ。


美食の世界の空模様はときに気まぐれなものだ。少し前まで、パン粉をまぶした豚肉のサンドウィッチ「カツサンド」は、コンビニの棚に隠されたお宝で、物好きな旅行者やオタクのあいだでのみ認識されていた。

それがいまや、この控えめなサンドウィッチは、世界の美食のアイコンと化し、東京の街角の屋台とミシュランの星付きレストランで、同じように存在感を放っている。白いパンと揚げたカツレツのサンドウィッチが、一体どのようにして、マドリードからニューヨークまで幅広く人々の舌を征服したのだろうか? 
 

輝かしきカツサンドの誕生


すべては「とんかつ」から始まった。これはある意味、この「日出ずる国」が世界に扉を開いた明治時代の「エッセンスを凝縮した料理」といえる。この時代に文化の衝突から生まれたレシピは 、「洋食」と呼ばれてきた。『日本の食堂(未邦訳)』の著者クレメンス・ルルーはこう説明する。
 

「『とんかつ』は、西洋からインスピレーションを受け、日本で新たに手を加えられたレシピです。その名が示す通り、とんかつは、豚肉とカツレツに由来しています」

日本のシェフたちは、オーストリアの「シュニッツェル」とイタリアのミラノ風カツレツから影響を受け、そこにアレンジを加えた──より厚みのある肉、「パン粉」の衣、そしてジューシーさを封じ込めるために高温で揚げる調理法。

この料理は「とんかつ屋」の定番メニューとなり、数十年後に「カツサンド」と呼ばれるものが誕生した。すなわち、日本の「食パン」、パン粉をまぶした豚肉のカツレツ、とんかつソースからなるサンドウィッチだ(ときには千切りキャベツが入ることもある)。

サクサクで、柔らかくて、ふんわりジューシー、そしてソースの旨味が絶大な効果を生み出す──カツサンドは、やがてコンビニの人気商品となり、働く人々や学生たちが、美味しいファストフードとして買い求めるようになる。東京出身で20年前からバルセロナに暮らすシェフ兼イラストレーター、ウメハラ・ケンはこう解説する。

「日本人にとって、『カツサンド』は『スナック』あるいはおやつです。昼間にお腹がすいたらセブン-イレブンで買うものです。レストランの料理ではありません。しかし日本の外では、どこか『プレミアム』の域に達するものになってきています」
 

また、在スペイン日本大使館の一等書記官で、スペインにおける日本料理の責任者・四方涼平はこう話す。

「日本では、カツサンドはよく弁当として食されます。たとえば、旅の電車のなかで。私はときどきケータリングでカツサンドを注文したり、友人の家を訪ねる際にお土産として買ったりします」
 

スペインで進化するカツサンド


世界中のシェフが、カツサンドに可能性の宇宙を見出した。コンビニから高級料理への飛躍は予想外のことだっ

 

 

 

スペインが「カツサンド・フィーバー」に沸く─コンビニ食から高級料理へ | クーリエ・ジャポン

 

 

 

 

 

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「人生で最高の美味しさだ!」米名物記者が日本コンビニでドハマりした“たった300円の逸品”への愛を強調!「最後にテレビ局にももらったよ」

THE DIGEST編集部

 

 

「人生で最高の美味しさだ!」米名物記者が日本コンビニでドハマりした“たった300円の逸品”への愛を強調!「最後にテレビ局にももらったよ」 | THE DIGEST

 

 

 

 

 

大挙して来日した米メディアの記者やスタッフにとっても東京滞在は格別だったようだ。SNS発信で名を馳せたひとりが、カリフォルニア発のメディア『The Sporting Tribune』の創始者でCEOのアラシュ・マルカジ記者だ。同記者が感動したのは、日本のコンビで販売されている300円ほどの逸品だった。X上で「ローソンのたまごサンドイッチがどれだけ素晴らしいかを説明するのは難しい。コンビニで買ったパッケージ入りのサンドイッチなのに、人生で最高に美味しいサンドイッチのひとつだよ」と大絶賛したのである。

 その翌日も「帰り道にローソンのたまごサンドを買って帰ったよ。いくらかと訊く人たちが多いので伝えておくと、だいだい2ドルだね」と報告。日本でも投稿が話題となり、帰国間際にはテレビ局から“たまごサンド愛”についてインタビューを受けたようだ。
  マルカジ記者は「ローソンのたまごサンド好きな僕の楽しい近況を伝えよう」と書き出し、「日本のテレビ局であるフジテレビがサンドイッチと僕の旅について話を聞きたいと連絡してきてくれたんだ。これから空港に向かうと言うと、空港で出迎えてくれたよ」と説明。そして、「なんと彼らは僕にたくさんのたまごサンドをくれたんだ!」と最後の最後のまさかのプレゼントに歓喜していた。

構成●THE DIGEST編集部

 

 

 

 

 

 

 

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来日して虜になったコンビニ食「今までで最高」 300円の逸品、米CEOの驚き“体験談

 

ドジャース-カブスの東京シリーズには多くの海外メディアも取材に訪れた【写真:THE ANSWER/中戸川知世】
ドジャース-カブスの東京シリーズには多くの海外メディアも取材に訪れた【写真:THE ANSWER/中戸川知世】

海外記者が絶賛した日本のコンビニフードとは

 18日から開催されたドジャース-カブスの「MLB Tokyo Series presented by Guggenheim」には、多くの海外メディアも取材に訪れた。地元メディア「スポーティング・トリビューン」の創設者でCEOのアラシュ・マルカジ氏は、コンビニで買ったたまごサンドに感動。日本での日々は“たまごサンド三昧”だったことをことを報告した

 

 

 

 

 

 

 

 マルカジ氏は19日、Xで「ローソンのたまごサンドがどれほど素晴らしいのかを説明するのは難しい。今まで食べた中で最高のサンドイッチの一つだ。コンビニのパッケージサンド」と大絶賛していた。

 翌20日にも「道中で食べるためにローソンのたまごサンドを最後に1つゲットした。値段を知りたい人がいるけど、だいたい2ドルくらいです」と、たまごサンドの写真を投稿。相当気に入ったようだ。

 そして21日にはまさかの“棚ぼた”を報告。「私のローソンのたまごサンドへの愛について、面白いアップデートがあります。日本のテレビ局から、私にインタビューの依頼がありました。空港に向かうところだと伝えたら、彼らはインタビューのために空港まで私に会いに来て、さらにサンドイッチまでくれたんです!」と報告。お礼にプレゼントされた、たまごサンドの写真を添えた。

 MLB公式サイトのマイケル・クレア記者も過去に「日本のコンビニに置いてある『たまごサンド』がこの惑星で最高の食べ物かもしれませんので、皆さんにそのことを知ってもらいたいです」とSNSに投稿。300円のコンビニ食が、日本に訪れる海外記者を次々と魅了している。

 

(Full-Count編集部

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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日本のパンを「持って帰って作り方教えたい」 ド軍バンダが米国との違い力説「もう元に戻れない」

THE ANSWER

日本のパンを「持って帰って作り方教えたい」 ド軍バンダが米国との違い力説「もう元に戻れない」

 

 

 

 

 

MLB開幕戦シリーズで登板したアンソニー・バンダ投手【写真:Full-Count/荒川祐史】© THE ANSWER

「ドームで聞いたANSWER」第37回

米大リーグのドジャースとカブスが「MLB 東京シリーズ by Guggenheim」のため来日。18、19日に開幕カードで対戦し、ドジャースの2連勝で幕を閉じた。「THE ANSWER」では来日した選手、米メディア関係者らを現地で直撃取材。「ドームで聞いたANSWER」と題し、語ってもらった内容を伝える。

第37回はドジャースの左腕アンソニー・バンダ投手だ。今回の来日では大好きなポケモングッズを大量にゲットし、グラウンドでは俳優の渡辺謙にツーショットをねだった。食事でもお気に入りを発見したという。19日の試合前に話を聞くと、米国との違いを力説してくれた。(取材:THE ANSWER編集部・鉾久 真大

 

 

――おにぎりなどコンビニ食も食べたか。

「ツナマヨネーズが美味しかった。セブンイレブンの卵サンドイッチが一番好き。パンと卵が最高」

――米国のものとどこが違うのか。

「一番の違いはパンだよ。信じられないほどおいしい。もう元のパンには戻れない。絶品だね。持って帰ってパンの作り方を教えたいぐらいだよ。本当に全然違う」

――サンドイッチ以外に、和食なども試したのか。

「寿司もたくさん食べた。僕は寿司があまり好きじゃないんだけど、日本の寿司はおいしかった。魚臭くないし、マグロも新鮮だった。サバはちょっと苦手だったかな。でも全部食べたよ。夕食会で色んな種類の魚が出て、全部試した」

◇ ◇ ◇

アメリカに帰ってからの食生活を心配するほど、日本のサンドイッチに夢中になったバンダ。昨季途中にトレードで加入し、自己最高の48試合に登板した左腕にとっても、日本での1週間は忘れられない思い出となったようだ。

THE ANSWER編集部