松江城

21メートルのクロマツ倒木 石垣が破損 

昨年から城内で倒木相次ぐ

朝日新聞

 

 

21メートルのクロマツ倒木 石垣が破損 昨年から城内で倒木相次ぐ

 

 

堀側に倒れた松江城のクロマツ=2025年3月13日午後3時41分、松江市殿町、堀田浩一撮影

堀側に倒れた松江城のクロマツ=2025年3月13日午後3時41分、松江市殿町、堀田浩一撮影© 朝日新聞社

 

 

 

 13日午前8時ごろ、国宝・松江城(松江市殿町)の石垣近くの木が堀に向けて倒れているのを、遊覧船の航路点検をしていた市観光振興公社の職員が見つけた。市が調べたところ、腐っていた根元部分から折れていたという。けが人はなかった。

 

 市によると、倒れた木は天守北東側の北惣門橋近くの石垣上にあった高さ約21メートル、直径約1メートルのクロマツ。堀側に傾斜して立っていたことから、重みに耐えきれず、倒れたとみられる。倒木によって石垣が横2.5メートル、縦0.8メートルにわたって破損しており、今後文化庁と協議し、修復の方針を決めるという。

 松江城内では昨年6月に大手門跡近くで高さ約20メートルのクロマツが、同7月にも北ノ門跡近くで高さ約10メートルのオニグルミが倒れた。市は樹木医らの診断をもとに倒木のおそれがある樹木については伐採を進めており、今回倒れたクロマツも2025年度に伐採する予定だったという。(堀田浩一