墓地が遮る都の幹線道路、放射7号線半分の1km暫定開通
大上 祐史
ラジエイト代表
墓地が遮る都の幹線道路、放射7号線半分の1km暫定開通 | 日経クロステック(xTECH)
(写真:大上 祐史)
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東京都は、都心から北西に延びる幹線道路、目白通り西端の延長となる放射7号線の整備を進めている。整備区間約2kmのうち、東側区間約1kmは道路予定地にかかる墓地移転を巡り、権利などの問題で調整が進まず工事は中断。地域住民の要望で西側区間約1kmを2025年2月16日に暫定開通した。
開通区間の位置図(出所:東京都)
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事業着手から18年を経て半分が開通した。並行する「したみち通り」は蛇行した動線で幅員が狭いだけでなく、交通量は多く付近に学校もある。交通における安全を望む地域の声に応え、暫定として半分の開通になった。
西側区間が開通することを祝し、開通式が開通同日に催された。開通直前に放射7号線を東側から西側へ向かって歩いてみた。
都心から延びる目白通りは、東京都練馬区の北園交差点で行き止まりとなる。目白通り、大泉学園通り、したみち通り、そして目白通りの延長となる未開通の放射7号線の東側区間が交わる交差点だ。
都心を背にした北園交差点。前方が放射7号線東側区間(写真:大上 祐史)
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東側区間には金網が張られていて自動車やバイクは通行できないが、歩行者と自転車は通行できる。放射7号線についての案内板は経年で色あせていて、事業が延長しているため事業期間が書き換えられていた。
北園交差点から望む放射7号線東側区間(写真:大上 祐史)
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東側区間を進むと墓地が見えてきた。墓地の手前まで舗装は完了しているが、自動車やバイクが走行できないよう厳重にガードされている。墓地が放射7号線を遮っている状況が分かる。
道路予定地にある寺院と墓地(写真:大上 祐史)
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墓地を迂回して、振り返って北園交差点側を見る。
墓地越しに北園交差点を見る(写真:大上 祐史)
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東側区間を進む。ガードレールも設置し、後はアスファルト舗装するだけで開通できそうな状態だ。
自動車やバイクを進入させないためのロープが張られている(写真:大上 祐史)
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東側区間と西側区間の間に位置する、都道24号練馬所沢線の交差点まで来た。東側区間には車両通行止めの柵を設置している。
東側区間から望む西側区間。交差点の左右に都道24号練馬所沢線が通る(写真:大上 祐史