埼玉の道路陥没でバイパス管設置へ、3カ月かけて下水を全量迂回

門馬 宙哉

 

日経クロステック/日経コンストラクション

 

 

埼玉県は八潮市の道路陥没事故で下水道管内に転落したと見られる男性の救助に向け、仮設のバイパス管を地中に設置する。陥没箇所付近の管内に流れる下水を止めてから救助に当たる考えだ。県が2025年2月11日に明らかにした。

2025年2月2日に撮影した陥没現場。損傷した下水道管から下水が陥没穴にあふれている(写真:国土技術政策総合研究所)

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 県は復旧工事費として、24年度補正予算案に40億円を盛り込んだ。25年内の応急復旧を目指す。

 トラックのキャビン(運転席)は2月11日、ドローンや管内に設置したカメラなどによる調査で陥没箇所から下流約30mの地点にあると分かった。キャビンの中に男性がいると見られる。埼玉県の大野元裕知事は同日の災害対策本部会議で、「土木的措置でキャビンへアクセスし、救出に移行する新たなフェーズに入った」と話した。バイパス管の整備に最短で3カ月かかる見通しだ。

 

 

 

 

2025年2月12日、埼玉県の24年度補正予算について説明する大野元裕知事。オンライン会見動画から(写真:埼玉県

 

 

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