米副大統領、異例の欧州批判 「脅威はロシアでない」と主張 ミュンヘン安保会議

時事通信
 
 

14日、ドイツ南部で開催中のミュンヘン安全保障会議で演説するバンス米副大統領(AFP時事)

 

 

 

 【ミュンヘン時事】

 

バンス米副大統領は14日、ドイツ南部ミュンヘンで開催中のミュンヘン安全保障会議で演説し、「欧州が最も懸念すべき脅威はロシアではない。中国でもない。欧州内部だ」と述べ、欧州の同盟国を批判した。

 

 

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欧州連合(EU)などによるSNSの偽情報対策を「言論の自由の弾圧」と糾弾し、「最も基本的な価値観が後退している」と主張した。  

 

 

バンス氏の演説はほぼ全ての時間を欧州の国内政治に割く、安保会議では異例の内容だった。

 

ロシアのウクライナ侵攻からまもなく3年を迎える中、

注目が集まる米ロの停戦交渉の行方については

 

「合理的な解決が可能だ」と発言したのみだった。  

 

 

バンス氏はさらに、

移民排斥を掲げる欧州の極右政党の主張に「同意する」と表明。

 

名指ししなかったものの、

今月23日の独総選挙で躍進が予想される極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」への共感を示し、

AfDとの連立を否定している主流政党が「民主主義を破壊している」と語った

 

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