ずはBLUESOUND「NODE ICON」に搭載
MQA、新たな高音質化技術「QRONO」。DAC性能を引き上げる「QRONO d2a」とDSD-PCM変換「QRONO dsd」 - PHILE WEB
(新オーナーの)MQA、
新たな高音質化技術「QRONO」。
DAC性能を引き上げる「QRONO d2a」
と
DSD-PCM変換「QRONO dsd」
2024/12/10
ファイルウェブオーディオ編集部・
筑井真奈
カナダのトロント -
レンブルック・メディア・グループ内の
オーディオIPチームである
MQA Labsは、
新たな高音質化技術「QRONO」製品ラインを発表した。
MQAがハードウェアパートナーや
ライセンシーに提供するソリューションとして展開する
「QRONO」は、
DSD-PCM変換技術「QRONO dsd」と、
MQAが“あらゆるDACから最高のオーディオ性能を引き出す”
と説明する「QRONO d2a」から構成される。
両技術とも、
欧米で今月発売される
BLUESOUNDの
最新ネットワークプレーヤー
「NODE ICON」
に搭載されている。
MQA Labsの
エンジニアディレクターである
アル・ウッド氏のコメントは以下の通り。
「伝統的なデジタルフィルターの課題はよく知られています。
QRONOは、
私たちのハードウェアパートナー
もしくは
ライセンス事業者に対して、
適切なソリューションを提供します」。
ウッド氏は
QRONO d2aについて、
「私たちは、基本的な信号処理技術を緻密に適用する方法に集中しました。
これらの信号処理技術は
フィルター、
ノイズシェーパーなどを含んでおり、
DA変換時におけるインパルス応答と
透明性を
全体にわたって改善し、
DACチップから最高の性能を引き出すことができます」
と説明する。
またQRONO dsdについては、
「DSDに対しては、
録音時におけるわずかな時間軸方向の情報量を保存するため、
可能なかぎり軽いタッチで処理しています」と語る。
これらの技術によりウッド氏は、
「BLUESOUNDの
『NODE ICON』に
導入することで、
オーディオ再生のレベルを次の次元に引き上げられると確信しています。
QRONOは、
最高グレードのアナログシステムを超えるタイムパフォーマンスを可能にします」。
MQA Labsの
ビジネス開発ディレクター、
アンディ・ドウェル氏のコメントは以下の通り。
「人間の聴覚は、
これまで考えられていたよりさらに精密である、
ということがわかってきました。
とくに細かい細部を聴き分ける際にはとても顕著です。
MQA Labsの専門的知見は、
音楽再生を進化させると共に、
テクノロジーの発展を通じて、
HiFiオーディオ産業を豊かなものにしようとする
Lenbrookのビジョンをさらに深めることができます」。
MQAは、
大容量のハイレゾデータを
小さく“折り畳み”、
信号伝送をより容易にする
“オーディオ折り紙”を開発し、
TIDALのストリーミングサービスや
MQA-CDなどに採用されてきた。
一方で音質面などへの課題も指摘され、
複数のオーディオメーカーから反対意見も上がっていた。
MQA Labsは
2023年に
BLUESOUNDの親会社である
Lenbrook社に買収され、
(NAD Electronics, PSB Speakers, Bluesound)
Homepage - The Lenbrook Group of Companies
新たな体制での技術開発をスタートした。
今年6月には、
ハイレゾダウンロードサイトのパイオニアとして知られる
HDtracksと組んだストリーミングサービスの提供も発表している