SANAA設計の「香川県立アリーナ」竣工、サザンのライブで25年3月こけら落とし

中東 壮史

 

日経クロステック/日経アーキテクチュア

 

 

SANAA設計の「香川県立アリーナ」竣工、サザンのライブで25年3月こけら落とし | 日経クロステック(xTECH)

 

 

 

 

 

香川県は2024年11月29日、高松市で建設を進めていた県立アリーナ「あなぶきアリーナ香川」の竣工式を開催した。最大で約1万人を収容できるメインアリーナを備えた、曲面の大屋根が特徴の建物である。25年2月24日に開館し、同年3月1日と2日には人気ロックバンドのサザンオールスターズがこけら落としのライブを開催する予定だ。

「あなぶきアリーナ香川」を北東から望む(写真:香川県)

「あなぶきアリーナ香川」を北東から望む(写真:香川県)

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 敷地は高松港に近い、瀬戸内海に面する「サンポート高松」の北側である。JR高松駅にも近い好立地だ。設計・監理はSANAAで、建築工事は大林組・合田工務店・菅組JV(共同企業体)が手掛けた。指定管理は、穴吹エンタープライズ(高松市)を代表とする事業体「香川アリーナコンソーシアム」が担う。

 新アリーナは地下1階・地上2階建てで、構造は鉄骨造、鉄筋コンクリート造。延べ面積は実施設計時点で約3万1200m2(東駐車場を含む)。メインアリーナとサブアリーナ、武道施設兼多目的ルームの3つで構成する。

メインアリーナ内部の様子(写真:香川県)

メインアリーナ内部の様子(写真:香川県)

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 2つのアリーナはどちらも共用スペースが観客席をぐるりと囲んでいる。共用スペースと観客席の間には壁がなく競技フロアと一体になっている