シリア政権軍は無抵抗、「アサド氏は驚き不満」…イラン外相が国営テレビで明かす

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イランのアラグチ外相=AP

 

 

 

 

 

 【テヘラン=吉形祐司】

 

イランのアッバス・アラグチ外相は8日夜、国営テレビに出演し、シリア政権軍が反体制派の攻勢にほとんど無抵抗だったと指摘した。アラグチ氏やイラン最高指導者の顧問が今月に入ってシリアを訪問した際、会談したバッシャール・アサド大統領(当時)が明らかにしたという。

 

 

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 アラグチ氏は政権軍の対応について「アサド氏は驚き、不満を漏らしていた」と述べた。また、新体制への移行に関しては「シリア国内の分裂や内戦のほか、シオニスト政権(イスラエル)がつけこむ恐れがある」と懸念を示した。

 

 

 イランは、中東各地の反イスラエル勢力「抵抗の枢軸」の一角であるアサド政権を支持してきたが、政権崩壊で敵国イスラエルに対抗する拠点を失った形だ

 

 

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