ヒトラーに続くともいえる、

 

歴史的に、

 

ドイツの経済と名声と評判を、

 

今のように、だめにした、”張本人”

 

メルケル!

 

 

700ページの、”言い訳”

 

を書けば、

 

少しはドイツ国民が、

 

理解してくれると思って、書いた、「回顧録」

 

別名、”いいわけ録”

 

お金(数字)に直したら、

 

500兆円~1千兆円

 

くらい、ドイツにダメージを起こさせた、張本人でしょう?

 

如何に、日本も、自民党が腐っているとはいえ、

 

立権民主などに、

 

政治と経済と、外交や、軍事を任せたら、

 

日本も同じ落ち目の三度笠になります。

 

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おもしろさも反省も足りず…

メルケルの回顧録を独メディアが辛辣に批判

 

「メルケルらしく、つまらない」

 

シュピーゲル(ドイツ)ほか

 

Text by COURRiER Japon

 

 

700ページ超の超大作


2024年11月26日、ドイツで2005年から2021年まで連邦首相を務めたアンゲラ・メルケルの回顧録『自由 回顧録1954-2021』(長年にわたりメルケルの政治アドバイザーを務めたベアーテ・バウマンとの共著。日本語版はKADOKAWAより2025年5月に刊行予定)が出版された。旧東ドイツ出身かつ女性という、連邦首相として二重に初めての存在であり、16年間という歴代二番目の長い任期を務めあげたメルケルは、ドイツでも国際舞台でも大きな存在感を発揮していた。

しかし、退任後、社会情勢の変化もあり、その評価は下がり続ける一方だ。ロシアに融和的な姿勢は結果としてウクライナへの全面侵攻につながったうえ、ロシアのガスに依存していたことで現在のドイツはエネルギー価格の高騰に苦しめられていると批判する人は多い。また、大量の難民の受け入れは社会の不安定化につながったといわれる。

そんなメルケルが、700ページを超える回顧録で何を語るのか。出版前から大いに注目が集まっていた。
 

期待外れの読書体験


ところが、回顧録の出来栄えは事前の期待通りとはいかなかったようだ。

独誌「シュピーゲル」は、この本を読み通すのは「骨の折れることだった」と書き、「楽しい読み物にするためにゴーストライターが手を貸している可能性は高くないと思われる」と、皮肉を込めて評する。平板な表現と読み方で淡々と政府の声明を発表していた、政治家としてのアンゲラ・メルケルそのままだというのだ。

回顧録には、東ドイツで過ごした幼少期から学生時代の経験、政治家になった後に男性中心の党内で登りつめた方法、首相就任後にした数々の政治的決断、世界のリーダーたちとの関わりなどについて、余すところなく、わかりやすく書かれている。しかし、その偏見なくわかりやすく書こうとする姿勢が仇となっているようだ。それはまるで「小話がちりばめられた政治テクニックの教科書」のようになっており、「真に個人的なタッチや、大胆な発言がほぼ完全に欠如している」という。

とはいえ、彼女の内面に関する話がないわけではない。独紙「ツァイト」に出版直前に掲載された抜粋には、その片鱗がいくつか見られた。

大学生のときに必修の「マルクス・レーニン主義」の講義があまりにくだらなく思えたためにこっそり物理学の問題を解いていたら、近くの学生に“チクられ”て教室を追い出されたエピソードからは、東ドイツの体制の怖さと、そこでメルケルが感じた恐怖や憤りが伝わってくる。
 

2005年の首相就任時、前任のゲアハルト・シュレーダーが当初、議会選挙で第一党の座をメルケルの党に奪われたにもかかわらず「メルケルの指導力で彼女首班の大連立内閣が作れるとは考えられない」などと公言して自らが首班の内閣を作ると主張したことについては、「シュレーダーが男性に対してそのような態度をとったとは到底思えない」と書き、当時の政界の女性蔑視的な空気を批判している。

ウラジーミル・プーチンについては、「自分がひどい扱いを受けないように常に警戒しているが、同時に他人に打撃を与える用意も常にしている」と評し、ドナルド・トランプについては、初会談の際「つながりのある世界を作るための共同作業を彼とおこなうのは無理だろう」と感じたと記している。

しかし、そのような率直な振り返りはごく一部なようだ。そして、とても説明的で抑制された、無味乾燥な書き方がされている。

ただ、それが徹頭徹尾真面目な政治家であったメルケルらしさでもあるかもしれないともシュピーゲルは評する。

「メルケルは、虚栄心あるいは本の売り上げが増えるかもしれないという理由から無分別に語ったり、後継の政府が国際関係で苦労するような暴露をしたりは決してしていない。この点でメルケルは、退任して久しいにもかかわらず国に奉仕し続けているのである

 

 

 

もう戻れない時代の記録


その書き方だけでなく、内容に関しても批判が見られた。それは、「いまでは失敗だったとわかっている決断に関する自己批判がほとんど見られない」というものだ。

英紙「フィナンシャル・タイムズ」はとりわけ、ノルドストリーム2パイプラインのプロジェクトを推進してエネルギーのロシア依存を深めたことについて、「メルケルはいかなる過ちも認めておらず、不可解だ」と書く。また、難民危機の際の国境開放や、ユーロ危機の際の強硬姿勢についても、反省が足りないと評している。

しかしフィナンシャル・タイムズは同時に、「自伝とは総じて自己弁護になりがちだ」とも書いている。確かに、政治家の回顧録に自己批判を求めるのはそもそも的外れで、政策の正当性の検証や批判は、第三者による研究書がおこなうべきだろう。

それよりも、メルケルの回顧録は、もう戻れない時代と政治信念の記録として読まれるべきだとフィナンシャル・タイムズは示唆する。それは、「寛容、国境開放、自由貿易、国際協力といったリベラルな価値観」および「集団行動と国際同盟を強く信じる、より古く文明的な政治スタイル」が通用した時代であり、「ドイツの開放的で輸出主導の経済にぴったりの、自由主義的な世界秩序」が存在した時代である。
 

そのような時代は、プーチンや習近平などの非西側ブロックがますます独自の秩序を追求するようになったり、強硬に保護主義を唱えるトランプが再選されたり、煽動的なトピックや物言いが人々の心をつかみ社会が敵と味方にはっきり分かれたりする現在においては、完全に過去のものになってしまったのかもしれない。

その意味では、メルケルの引退はまさに一つの時代の終わりであったし、彼女の回顧録は彼女自身のみならず、時代そのものの回顧録であるだろう。それが「退屈」に感じられるのは、いまが激動の時代であるからこそなのだろうか

 

 

 

メルケルの回顧録を独メディアが辛辣に批判「メルケルらしく、つまらない」 | クーリエ・ジャポン

 

 

 

 

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ロシアに譲歩した? 

 

引退後のメルケルに問われる責任

アンゲラ・メルケル元独首相

 

「ウクライナ侵攻が起きたのは驚きではなかった」

 
 
 
 

 

シュピーゲル(ドイツ)ほか

 

Text by COURRiER Japon

 

ドイツ首相を2021年まで16年務め、世界に大きな影響を与えたアンゲラ・メルケルの退任から1年が経過した。その間にプーチンはウクライナに侵攻し、世界は混乱に陥っている。独誌「シュピーゲル」は、引退したメルケルにインタビューし、ウクライナの状況などについて話を聞いた。

 

「危機の宰相」から「危機の責任者」へ


独誌「シュピーゲル」は、退任から1年後のメルケルへインタビューし、『私はまだ探している』と題する2022年11月25日号の冒頭に掲載した。同誌のアレクサンダー・オサンがメルケルについて分析し、振り返っている。

首相在任中、世界に多くいた「ポピュリストやマッチョ政治家とは対極」の存在だったメルケルは、「民主主義の最後の守護者」と言われた。その間に数々の混乱を乗り越えて「危機の宰相」と呼ばれ、高い支持を得た。

しかし、首相を退任した今、メルケルはドイツ国内で厳しい評価を受けている。
 

「メルケルの業績はますます無残なものになりつつある。ロシア政策、エネルギー政策、健康政策、気候政策、デジタル化においてだ」と、メルケルから話を聞いたオサンは述べる

 
 
 

独誌「シュピーゲル」記者のアレクサンダー・オサンと対談する、2022年6月のメルケル首相 Photo: Sean Gallup / Getty Images


「危機の宰相」と言われたメルケルは、今のドイツでは「危機の責任者」のように受け止められている。なんと、独誌「ツァイト・マガジン」のニュースレター読者の86%が、「ロシア政策の過ちに対して、メルケルによる謝罪を望む」と回答したほどだ