ガザでの死者4万人超…元イスラエル兵が取材に証言「指揮官が民家を焼き払えと命じた」 数字が語る侵攻1年の現実【news23】

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「4万1870人」。去年10月7日以降、パレスチナ自治区ガザで亡くなった人の数です。イスラエル軍と「ハマス」の戦闘は終わりの見えぬまま1年が経過しました。元イスラエル兵が私たちの取材に応じ、

 

ガザで指揮官に「民家を焼き払え」と命じられたと証言しました。

 

 

  【データでみる】ガザ戦闘1年 数字が語る現実 

 

 

 

■ガザ戦闘1年

 

 子どもの犠牲1万人超 10月7日のパレスチナ自治区・ガザ。瓦礫となった街で人々の生活は続いています。 ガザの女性 「戦争から今日で1年です。どこに避難しても、惨事が続くことを知っています」 イスラム組織ハマスの奇襲攻撃から始まったイスラエル軍とハマスの戦闘。

 

恒久的な停戦は繰り返し協議されていますが、実現することなく犠牲は増え続けています。 

 

 

ムハンマド・クムサンさん 「子どもたちが成長して『パパ』と呼んでほしかった。一緒に遊びたかった」 ガザ南部で避難生活を続けているムハンマドさん。8月の攻撃で妻と義理の母、そして… ムハンマド・クムサンさん 「わたしのかわいい赤ちゃん」 生まれてまだ3日の双子を失いました。 ガザでは2日までに1万1000人以上の子どもが犠牲になっています。

 

 

 ムハンマド・クムサンさん 「世界中の子どもたちと同じように教育、人生の権利を与えてほしかった。罪なき人たちが、毎時間のように殺されているんです」 その一方で、ハマスに拘束された人質250人以上のうち、今も101人が拘束されたままです。

 

 

 元イスラエル兵・ユバルさん(27) 「知っている人はいませんが、人質はみんな近い存在のように感じた」 医学生のユバルさん。拘束された人質を助けるために2023年12月から2か月間、ガザ南部で衛生兵としてイスラエル軍に加わりました。

 

 

そこで見たものは・・・ 元イスラエル兵・ユバルさん 「ガザでは右を見ても左を見ても、見えるのは焼け落ちた家々、破壊された家々だけです。何も残っていません。すべてが、すべてが完全に破壊されていました」 葛藤を覚え始めたユバルさん。それと同時に停戦合意をめぐるイスラエルの姿勢にも疑問を感じていました。そうした中、ある出来事が

 

 

 

 

 

元イスラエル兵・ユバルさん 「私の指揮官は、拠点にしていた民家を焼き払うように命じたのです」 納得がいかなかったユバルさんは指揮官に理由を尋ねます。

 

 

 元イスラエル兵・ユバルさん 「指揮官は当初、正当化しようとしましたが、説明は不十分でばかげたものでした。その後、彼は『復讐』という言葉を放ちました。イスラエルは復讐を望み、そしてそれを、『軍事的な正当化』と混同させているのです。恐らくもっともっと酷い話があるでしょう。

 

 

 

 

例えば、発砲を必要としない状況で発砲するということです。そのような時、家が焼かれるのではなく、人が殺されるのです」 イスラエル国内では停戦を求める声が上がっています。

しかし、ガザでの戦火は中東各地へ。対するヒズボラも「復讐」と「報復」が連鎖し続けています。 

現在、「ガザ侵攻に反対する」署名活動を率いている元イスラエル兵のユバルさん。これまでに130人の兵士が加わったそうです。

ユバルさんはハマスの奇襲を厳しく非難する一方で、再びガザで戦闘に当たることは「拒否」すると決めています。 元イスラエル兵・ユバルさん 「私たちは爆撃で(ガザに住む)4万もの人を殺したのです。パレスチナ人の人口の50人に1人です。

あなたの友人のことを考えてみてください。50人のうち1人が亡くなっています。

私はもう、イスラエル(政府)がこの戦争を終わらせるために力を尽くしていると信じることができません」 

 

 

 

 

■ガザ戦闘1年

 終わりは見えず 小川彩佳キャスター: ここで中継です。イスラエルには増尾記者がいます。

増尾さんはイスラエルでこの1年取材を続けてきたわけですけれども、どんなことが見えてきましたか? 中東支局長・増尾聡記者: イスラエル南部のスデロットです。ガザにほど近いこの場所ではこの1年間、イスラエル軍による砲撃、そしてその傷跡というのがよく見えるんです。

ガザからは色がどんどん失われていき、茶色い色が目立つようになってきました

 

 

 

 

そして私達がいるこの場所ですけれども、望遠鏡が設けられており、今もイスラエルの方が覗いています。ガザがイスラエル軍によって攻撃を受ける、そういった様子を見るスポットもあるんです。非常に複雑な思いにさせられます。 

ガザへの侵攻を続ける中でイスラエル軍はこの1年間、標的を絞って、そして確固たる情報に基づいて攻撃したという主張を何度も繰り返してきました。

ただ、果たして本当にそうだったのだろうかと、疑問を感じています。

ガザにいた元イスラエル兵のユバルさんの告白や、安全とされたエリアにある自宅で家族を殺害されたムハンマドさんの話など、数々の実態を聞くにつれ、イスラエル軍の攻撃や破壊はあまりに過剰だったのではないか、そんなふうにすら感じてしまいます。

 

 今回実名で顔を出して証言してくれた元イスラエル兵のユバルさんですが、

インタビューに応じてくれた理由について、このガザへの関心が薄れていく中で改めてこのガザの現状を見て、そして外から、世界からこの戦いを止めるために圧力をかけてほしいんだと話していました。 レバノンに拡大した戦火や、イランとの緊張など、混迷を極めている中東情勢なだけに、ガザでの惨状が見えづらくなっていますが、今この瞬間もこの場所で毎日何十人、何百人と殺されていく現実があることを、私達は目をそらしてはいけないんだというふうに感じます。

 

 

 

 ■ガザ戦闘1年

 数字が語る現実 小川キャスター: 2つの異なる世界が見える。そしてその狭間の恐ろしさを感じるような中継でしたけれども、ここからは須賀川さんにも加わってもらいます。

 

 23ジャーナリスト・須賀川拓さん: 

まず今のVTRと増尾記者の中継でもありましたけれども、1年経ちました。数字でファクトを積んでいきたいと思います。 まず死者です。ガザ側は4万1870人、一方でイスラエル側は1485人となっています。

 

やはり歴史をさかのぼると、いつまででも遡れてしまうことができるんですけど、今回は2023年10月7日に起きたことから事実を積み重ねていきたいというふうに思います

 

 

 

イスラエル側の死者ですけれども、私はガザ境界にあるイスラエル側の村キブツ・ベエリというところを取材しました。ここでは生後10か月のミラ・コーヘンちゃんが頭を撃たれて殺害されています。

 

別の村では、2歳と6歳の子供が一家全員とともに殺害されています。5歳と8歳の兄弟は車の中で両親とともに銃撃されて殺害されました。 イスラエル側で殺害された人々は約1200人いますが、そのうちの子供たち36人にはもちろん名前があり、愛する家族がいました。

 

 ガザ側にいきたいと思います。ガザ側で殺害されたのは4万1800人近く、このうち子供たちは1万1300人を超えます。

アビドラヒーム、アビドラフマン、アビドラミール、こういった名前たくさんありますけれども、今挙げた3人は0歳でした。 

イスラエルの攻撃で殺害され、2歳の誕生日を迎えることができなかった子供たちは2100人にのぼります。

 国境なき医師団のパレスチナ人医師の言葉をここで一つご紹介します。

 「私は子供たちの腕や足に名前を書きました。こんなことを思いついたのは隣の家が空爆され、遺体の一部が中庭や屋根に引っかかっているのを見たから」 こういった言葉を彼女は同僚に残しているんです。

 続いて負傷者です。ガザでは9万7000人以上、イスラエルでは8730人がけがをしています。そして、イスラエル側の人質101人は今も解放されていません。 避難者です。避難者数はガザは約190万人。

 

対してハマスによる脅威で避難したイスラエル側の避難者というのは南部に限っても10万人です。先ほど増尾記者が中継した場所です。

ですがその多くは既に自宅に戻り始めています。そしてガザでは、今49万5000人が食料不足に直面している状態なんです。

 

 

 藤森祥平キャスター: 

今、須賀川さんから数字を伝えてもらいましたが、ガザの被害状況を東大の渡邉英徳 教授がこのようにまとめています。赤と黄色のポイントは攻撃を受けて損壊したりその可能性がある場所。よく見るとほぼガザ地区全土に及んでいます。

ですから人口の9割が避難民になるというのは、これがその根拠になってるわけです

 

 

 

 

そしてガザでは学校や病院も大きな被害を受けています。学校は564校のうち493校、ほぼ9割が戦闘の被害を受けています。

 

病院は36か所のうち31か所が攻撃を受けており、稼働できません。これが現実的な数字なんですね。 

 

23ジャーナリスト・須賀川さん: そうですね。

私は本当に当初しか現場に入っていなかったので、1年経ったこのタイミングではこの状態をあえて評価せずに、この数字を見て、このファクトを視聴者の皆さんに受け止めていただいて、その評価を委ねたいというふうに思っています。 

 

小川キャスター: 星さん、戦闘から1年となるわけですけども。

 

 TBSスペシャルコメンテーター 星浩さん: 

この戦争を止められるのは実際はアメリカしかないんです。ところがアメリカの力が相対的に落ちてきて、一方で2024年はさらに11月に大統領選挙がありますからイスラエルの影響力とアメリカの国内での影響力を考えると、今のバイデン政権も動きが取れないという状況にあります。そこをイスラエルが狙ってもいて、どんどん戦火を拡大しているんです。 やはりアメリカに任せられないという状況の中で、日本を含めたG7とか国連とか、そういう力で少しでもその停戦の動きをこれから築いていくしかないという状況に至ってると思います。 小川キャスター: 須賀川さん、どうこの戦闘を終えたらいいのか。

 

 

 23ジャーナリスト・須賀川さん: 

今、星もおっしゃいましたけれども、イスラエルにとってみればやはり完全勝利しないと負けに等しいわけです。一方でハマス側にとってみれば1人でも生き残っていれば、そのイデオロギーが生き残っていれば、どれだけ負けようと彼らにとってはそれが勝利なんです。この戦争は本当に0対100。当事者だけでは白黒つけるまで続いてしまう。なので星さんがおっしゃったみたいに、だからこそアメリカ、そして日本、私達国際社会が介入して少しでも早くこの戦争を終わらせないと、この市民の命っていうのは失われ続けていくと感じています。

 

 

 

小川キャスター: そのためには1人1人が心を寄せ続けるということですね。

 

 

 

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<プロフィール> 星浩 さん TBSスペシャルコメンテーター 1955年生まれ 福島県出身 政治記者歴30年 

 

 

須賀川 拓 23ジャーナリスト 前JNN中東支局長 「ボーン・上田記念国際記者賞」受賞 アフガニスタンやパレスチナイスラエルなど紛争地域を取材

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