K2西壁未踏ルート滑落の登山家2人 所属先が遭難死の見解「追悼」
朝日新聞
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悲しいです!
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植村直己
や、
小西政継
さん達をはじめ、
日本には、素晴らしい冒険家・登山家
が、たくさんおります(おりました)
悲しいですね。
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K2西壁未踏ルート滑落の登山家2人 所属先が遭難死の見解「追悼」
平出和也さん(左)と中島健郎さん=2019年1月10日、アルゼンチンのアコンカグアベースキャンプ、金子元希撮影© 朝日新聞
登山家で山岳カメラマンの平出和也さん(45)と中島健郎さん(39)がパキスタン・カラコルム山脈のK2(標高8611メートル)で滑落した遭難で、2人が所属する登山用品販売会社・石井スポーツは22日、事故に関する「最終の報告」をホームページに掲載した。「両名の活躍を称(たた)える」として「追悼」を示すコメントを発表し、2人は亡くなったとの見解を示した。
同社によると、K2西壁の未踏ルートを登攀(とうはん)していた2人は7月27日、標高7500メートル地点からさらに上部への偵察に出かけた。同日午前7時、約7550メートルの地点から「氷とともに滑落した様子を撮影スタッフが目視で確認」したという。日本の留守本部には「1千メートル以上滑落。ABC(前進キャンプ)より見えるが動かない」という連絡が入った。
K2にいた別の登山隊の隊長がヘリコプターに乗って上空から状況を確認し、「2人はロープでつながって、約6300メートルにいる。生死は確認できない」と報告した。
現場にヘリは着陸できず、地上からも近づけない状況だった。このため7月30日に救助を断念していた。
■登山界に大きな功績
滑落を目撃した撮影スタッフは、標高5700メートルのABCから、カメラのレンズや双眼鏡で行動を追跡していた。2人は互いにロープで結びあったまま行動し、雪上をラッセル(雪かき)しながら斜面をトラバースしていた。偵察に向かっていた「第2バンド」の下には、ブルーアイス(青い氷の塊)があるように見えたという。
また、報告には2人のルートを赤い線で記した写真も掲載した。それによると、2人は斜面に雪がついている「雪田」を抜け、岩壁が露出している「第2バンド」のすぐ下から滑落したという。
同社は発表したコメントで2人について、「数々の未踏ルートにチャレンジし、世界の登山界に大きな功績を残している」と紹介したうえで、「遺(のこ)した功績はこれからも指針となり続けます」としている。
■「世界最強」アルパインクライマー
平出さんと中島さんは「世界最強」とも評されるアルパインクライマー。
少人数で荷物を軽量化してスピーディーに行動する
「アルパインスタイル」で、
2人で数々の高峰の未踏ルートを登ってきた。
2017年にはパキスタンのシスパーレ(7611メートル)北東壁、19年にはラカポシ(7788メートル)南壁の新ルートを踏破した。
こうした功績で
「登山界のアカデミー賞」
と言われるフランスの
ピオレドールを
平出さんは日本人最多となる3回、
中島さんも2回受賞している。
また、2人とも山岳カメラマンとしても活動。
中島さんは日本テレビ系「世界の果てまでイッテQ!」の
タレントの登山のサポートをはじめ
テレビ番組の企画に協力するなど、幅広く活躍していた。
(吉沢龍彦