国によって差がありすぎる!
パリ五輪メダリストに最も高額のボーナスを用意している国はどこ?

CNBC(米国)ほか
Text by COURRiER Japon
国際オリンピック委員会(IOC)は、メダリストに対して賞金を提供していない。しかし、メダルを獲得した選手の多くは、母国のオリンピック委員会やスポーツ協会から報奨金を得ている。ただ、その金額は国によって大きな差がある。
米メディア「CNBC」によれば、
パリ五輪のメダリストに対して最も高額の報奨金を用意しているのは
香港だ。
金は約1億1480万円、
銀は約5740万円、
銅は約2870万円で、
東京五輪から約20%増額されている。
2位はシンガポールで
金は約1億1140万円。
ただ、これまでにこの大金を手にしたのは、
2016年のリオ五輪の100メートルバタフライで優勝した
ジョセフ・スクーリング、ひとりだけだという。
他にも、
トルコや
インドネシア、
イスラエル、
モロッコ、
インド、
カザフスタン、
マレーシア、
セルビアなどが上位に入っている。
イスラエルは東京五輪から50%も増額しており、
金には約4050万円が用意されている。
開催国のフランスも
東京五輪の報奨金よりも1万5000ユーロ(約240万円)ほど増やしたと報じられている。
ちなみに日本は
韓国(金には約670万円)や
米国(金には約560万円)よりも低く、
金は約480万円、
銀は約194万円、
銅は約89万円と報じられている。
一方、メダルをとっても報奨金がない国も…
国によっては報奨金だけでなく、
たとえばカザフスタンでは、
メダリストに対してはアパートも付与されており、
マレーシアでは高級車、
韓国は報奨金の他に、年金(終身年金か一時金を選べる)を用意しているという。
選手のなかにはスポーツ団体や民間企業などから、
追加の賞金や贈呈品が贈られることもあり、
一風変わった贈呈品として同メディアは、
インドネシアのバドミントン金メダリストらに贈られた牛5頭やレストラン、
そして、日本の卓球のメダリストに贈られた米100俵について触れている。
一方、メダルを獲得したからといって、
国のオリンピック委員会やスポーツ協会が報奨金を用意していない国もある。
米誌「フォーブス」によれば、
イギリスやノ
ルウェー、
スウェーデン、
ニュージーランドなどがあり、
他にも、代表団の規模が小さいトンガや
米領ヴァージン諸島なども同様だという。
ただ、これらの国でも、
選手のなかにはスポーツ団体や民間企業などから豪華な賞金や贈呈品が与えられる人もいるようだ