水原一平被告の賭けの胴元が司法取引 違法賭博などの罪認める

毎日新聞

 

 

ドジャースの大谷翔平選手(右)と共に記者会見に臨む、当時通訳を務めていた水原一平氏=ソウル市内で2024年3月16日、坂口裕彦撮影

 

 

 

 

 米司法省は1日、西部カリフォルニア州のブックメーカー(賭け屋)であるマシュー・ボウヤー被告(49)が司法取引に応じ、

 

違法な賭博ビジネスをした罪などを認めることで合意したと発表した。

 

 

ボウヤー被告は、

大リーグ・ドジャースの大谷翔平選手(30)の銀行口座から多額の金を不正送金し、銀行詐欺などの罪に問われた元通訳の水原一平被告(39)がスポーツ賭博にのめり込んだ時の胴元だった。 

 

 

 

【写真】罪を認めた6月4日の水原氏の表情  

 

 

発表によると、

ボウヤー被告は2023年10月までの少なくとも5年間、

西部カリフォルニア州ロサンゼルスや

西部ネバダ州ラスベガスなどで

違法にスポーツ賭博を運営した。

 

 

水原被告は700人以上いた顧客の一人で、

ボウヤー被告が運営するウェブサイトを通じ、

少なくとも1万9000回にわたって賭けをした。

 

損失は計4067万8436ドル(約60億8100万円)に上る。

 

 

ボウヤー被告は22年2月から24年1月にかけ、

水原被告に少なくとも1625万ドルを送金するよう指示し、

関連口座に振り込ませた。  

 

 

ボウヤー被告は今月9日、

カリフォルニア州の連邦地裁に出廷し、

正式に罪を認める見通し。

 

 

司法取引でマネーロンダリング(資金洗浄)と

虚偽の納税申告の罪を認めることでも合意した。  

 

 

水原被告は問題発覚を受けてドジャースを解雇され、

4月に訴追された。

 

 

ボウヤー被告への借金返済などのため、

水原被告が大谷選手の銀行口座から盗んだ金は1700万ドル近くに上る。

 

水原被告は6月、

連邦地裁で銀行詐欺などの罪を認めた。

量刑は10月25日に言い渡される。

 

【ニューヨーク中村聡也

 

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