経済の活性化を掲げてきたけれど…

フライトもホテルも収益減… パリ五輪の「経済効果」は期待外れな結果に?

 
 
 
パリオリンピックは2024年7月26日に開幕する Photo: Artur Widak / NurPhoto / Getty Images
 

 

ブルームバーグ(米国)ほか

 

Text by COURRiER Japon

 

目指すは「低コスト」の五輪


パリ五輪の開幕が、7月26日に迫っている。米メディア、ブルームバーグ、

によると、

フランスの財務大臣、ブルーノ・ル・メールは、

この大会を「過去数十年で最も経済的なものにする」と語ってきた。

背景にあるのは、

近年のオリンピックには莫大なコストがかかり、

開催地の負担が増大していたことがある。

 

2021年の東京大会では「世界一コンパクトな大会」にするとされたのに、

運営費用が1兆6989億円にまで膨れ上がり、

国と都が支出した関連経費も合わせると合計で3兆6845億円もかかった。



米メディア、グローバル・ファイナンスによると、

その前の2016年、ブラジル・リオ大会は、

20億ドル(約3100億円)の損失に終わった。

 

多額の費用をかけて五輪のために建設されたスタジアムが、

その後何年も使われずに放置されるなど、大会後の問題も発覚している。

 


 

このような経済的負担の大きさから、近年、

オリンピックの開催立候補地は減少している。

 

そのため、国際オリンピック委員会(IOC)は、

五輪の招致プロセスを変更し、

コンテストのような形式の選考をやめた。

 

代わりに導入されたのは、立候補した都市と対話しながら、

オリンピックを成功させる方法を議論するプロセスだ

 

 

 

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