仏歌手アヤ・ナカムラさんに人種差別的投稿、6人を一時拘束 仏検察

AFP=時事

マリ出身の仏人歌手アヤ・ナカムラさん(2020年11月29日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News

 

 

 

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フランスの検察は5日、パリ五輪開会式でパフォーマンスを披露する可能性があると報じられているアフリカ・マリ出身のフランス人歌手アヤ・ナカムラ(Aya Nakamura)さん(29)に対する人種差別的投稿の捜査の一環として、6人を一時拘束していたことを明らかにした。 

 

 

 

【写真】ネットフリックス関連のイベントに登場したナカムラさん  

 

 

 

検察筋がAFPに語ったところによると、6人は「インターネット上での憎悪扇動に関する捜査の過程で特定され」、今月2日に拘束されたが、翌日には釈放された。押収した資料の捜査も行われた。  ナカムラさんは「ジャジャ(Djadja)」などのヒット曲を持つ世界的なポップ歌手。26日の五輪開会式でパフォーマンスを披露する可能性をエマニュエル・マクロンEmmanuel Macron)大統領に示唆されて以来、政治的な争いに巻き込まれている。  極右や保守派は、ナカムラさんは「下品」で、フランス語を尊重していないと非難している。  仏国内に拠点を置く「反人種差別・反ユダヤ差別国際連盟(LICRA)」が3月、インターネット上にナカムラさんを標的にした人種差別的なメッセージが多数投稿されていることを告発したのを受け、警察が捜査を開始した。

 

【翻訳編集】 AFPBB News