日本の電機関連(家電)の会社は、

 

多くのものは、昔から輸出しようともしません。

 

半島がそのすきをねらって、しっかり市場を開拓した、

 

”白物家電”は、ここ25年顕著ですが、

 

それとは別に、

 

ウオッシュレット

 

オーブンレンジ兼オープントースター

 

ガス会社ですが、風呂湯沸かし器(追い炊き付)

 

ガスレンジ(日本のあの16cmくらい、の厚さで魚グリル付きの

2万円以下?で買えるもの)

 

電気釜(長い歴史です、昔から安物や超安物が、日系スーパーで恥ずかしながらちょこちょこおいてありますが)が、意外と控えめですし、10~15万円クラスのモノは皆無で輸出しておりません。

 

 

湯沸かしケトル(特に、ドリップ・コーヒー用などのノズルの細いもの)

 

電気ストーブにガスストーブ

 

エアコン

 

特に、もう40年以上前からの日本の発明なのに、電動アシスト自転車

 

などなど、たくさんたくさん、あります、

 

まあ海外営業の方は、「あなたが知らないだけで、結構、トライしたんですよ!」

 

と、100%言うでしょうがーーーー・

 

 

 

 

 

 

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世界はまだ“それ”を知らない

米経済メディアが紹介 洗濯物の乾かし方で日本発の「第三の道」がある

 

 

英語に訳せば「バスルーム・ドライヤー」となるこの浴室乾燥機は、電化製品と部屋の境界をまたいだ、巧妙な装備だ Photo: iStock / Getty Images Plus

 

 

 

ブルームバーグ(米国)

 

Text by Feargus O'Sullivan

 

洗濯物の乾燥方法で、日本発の「第三の道」があることを、米経済メディア「ブルームバーグ」の記者が世界に向けて紹介する。


欧州と北米のあいだには大きな隔たりがある。それは洗濯に関わることだ。洗濯物を乾かすとき、欧州はおもに自然乾燥に頼り、物干しスタンドのうえに広げたり、外で吊り干ししたりする。米国やカナダの家庭はたいてい、洗濯物を乾燥機で乾かす。

その隔たりは、かなり際立っている。欧州で最も乾燥熱心なデンマーク人が洗濯物を機械乾燥する割合はたった28%である一方、米国の家庭のおよそ80%が毎週タンブル乾燥している。このギャップは何十年も存在してきたし、外国からの訪問者を大いに困惑させてもきた。

ところが日本では、大西洋の両岸からやってきた旅行者が、洗濯物を乾かす第三の道があると知って驚くことがよくある。見よ、浴室乾燥機だ。
 

電化製品と部屋の境界をまたいだ装備


英語に訳せば「バスルーム・ドライヤー」となるこの浴室乾燥機は、電化製品と部屋の境界をまたいだ、巧妙な装備だ。浴室の天井に埋め込まれたヒートポンプが暖かく、除湿された空気を、下に吊された洗濯物に吹きかける仕組みになっている。

この部屋サイズの衣服乾燥機は、室内を摂氏35〜40度に暖め、大量の洗濯物(室内にわたされた横棒に吊される)を約3時間でさっさと乾かしてくれる。

この乾燥機を効果的なものにしているのが、日本の浴室に独特の設計だ。トイレはたいてい別の小個室にあり、浴室は極めてコンパクトだ。独立したシャワースペースと、深いながら小ぶりのバスタブがある場合が多く、それ以外にはほとんど何もない。

プラスチックで内張りされた壁とピッタリと閉まる扉が装備されているため、こうした浴室は一種のキャビネットとして機能し、効率的に暖められる。

この方法の効果は、TikTok上でたびたび仰天ネタになっている。環境にもかなり優しい。浴室乾燥機に必要な電力は、タンブル乾燥機と比べればわずかだ。タンブル乾燥の高温と機械的な激しいかくはんによる衣服へのダメージも軽減できる。

浴室乾燥にはタイマー機能があるので、洗濯物を朝に吊しておけば、帰宅する頃にはすっかり乾いており、シワもなく、あとは着るだけだ

 

 

 

天気がよければ使わない?


すべての住宅にこの浴室設備があるわけではなく、あったとしても、この乾燥機能が絶えず使われるとは限らない。

昔ながらの吊り干しは、いまなお日本人の70%が選ぶ方法だ。タンブル乾燥機は、たいていコインランドリーか高級住宅にしかない。ただし、洗濯・乾燥機能が組み合わさった機械は珍しくない。

洗濯物を外に干すのは、直射日光が雑菌を殺すという、広く行き渡った(そして正確な)信念を反映しているばかりでない。機械乾燥による衣服へのダメージ、マイクロファイバー汚染、電力の大量消費を避けられる。電気代が高くつく国では、最後の点がとくに重要だ。

ガジェット好きの現代日本ではあれど、つましくローテクな自然乾燥は深く根づいている。
 

 


リヤカーやトラックでさおだけを行商する物干しざお業者は、長らくありふれた光景だった。その「物干しざお」は大衆にもよく知られ、いまも人気がある16世紀の剣士(佐々木小次郎)が使っていた、有名な長刀のあだ名にもなっている。

こうしたさおは、いまはたいてい金属製だが、手狭な生活環境にある都会の住民にとってはありがたいものだ。バルコニーがなくても、窓の外にわたせば洗濯物が干せる(日本各地の「洗濯物の乾きやすさ」予測する、洗濯干しに特化した天気予報に助けられて)。

外で洗濯物を乾かすには寒すぎたり、または湿気がありすぎたりするとき、浴室乾燥が本領を発揮するのだ。
 

浴室乾燥が世界に広まるうえでの障壁


なぜ世界はこのコンセプトの美点に気づいていないのだろうか? なにしろ、日本のもうひとつのバスルーム・イノベーション、すなわち、「TOTOウォシュレット」によって広まった温水洗浄便座は、米国のハイエンドな住宅所有者のあいだでいまやカルト的な人気を博している。

だが、さらに広く導入されるには、高い障壁がいくつかあるのだ。日本の乾燥ユニットは浴室の換気システムと一体化しているので、米国の住宅にそのまま取り付けることは難しい。
 

また、このシステムが経済的に動作するには、とても小さい空間が必要だ。米国人が乾燥機を愛し、かつ広々としたフルバスルームも好むことを考えると、それはクリアしやすいハードルではない。

韓国生まれのソフトウェア開発者のキム・ジョンワンは、日本で12年暮らしたあと、2015年にニューヨークに移住した。ふたつの洗濯文化のなかで暮らしてきたキムは、それぞれ根本的にはっきりと異なる世界観があると見ている。

「ちょっと言い過ぎかもしれませんが、その相違は日本と米国の文化的な違いを証明していると思います。日本では多くの製品ができるだけ無駄をなくし、環境に害を及ぼさないことに特化していますが、米国の製品は効率性に固執しがちです」

日本式の洗濯方法に近づきたければ、ある電化製品を買うとよい。じっさい、いま米国で人気が出はじめている、独立型の洗濯乾燥キャビネットだ。インドの市場調査会社「ReAnIn」が提供するデータによれば、こうした機械の市場価値は、2026年までに毎年1億9500万ドル以上(311億円超)にも上る見込みだ。

こうしたキャビネットは、作り付けの浴室乾燥機のようにスペースを節約できるものではないにせよ、電力を食い、糸くずをまき散らす乾燥機よりも衣服(と地球)にとってはましだし、米国の住宅に余裕でフィットするものだ。
 

さらには、そうした機械が家電製品の定番になれば、米国人も欧州人も、日本の洗濯文化発の次なる変革の可能性に備えられるかもしれない。日本の洗濯機はたいてい、冷水のみで洗うのだ

 

 

 

米経済メディアが紹介 洗濯物の乾かし方で日本発の「第三の道」がある | クーリエ・ジャポン (courrier.jp)