アメリカのパンケーキにさようなら」…アメリカ人が人生初の「日本のパンケーキ」に大感動して放った「衝撃のひとこと」

現代ビジネス

「日本の食」インバウンド需要加速

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 日本の飲食インバウンド需要が急拡大している。観光庁の発表「訪日外国人消費動向調査(2024年1月~3月の一次速報)」によると、訪日外国人消費額は1兆7,505億円と推計された。コロナ前の2019年同期比では、52%も増加している。1人あたりの旅行支出総額を見ると約21万円で、飲食費は宿泊費、買物代に次ぐ支出項目となっている。 

 

 

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政府は2030年までに年間6,000万人の外国人観光客、消費額15兆円をめざしており、日本食はインバウンド市場の牽引役として期待されている。JTBの予測では、2024年の訪日外国人客数は3,310万人に達する見通しだ。  日本の飲食業界では、インバウンド需要を確実に取り込むべく、外国人客へのおもてなしの質を高めていくことが求められている。同時に、日本食の魅力を世界に発信し続けることで、日本への興味関心を喚起し、リピーターを獲得することが必要だ。日本の食文化は、インバウンド市場の成長を支える柱となるに違いない。  SNSの普及も日本食人気に拍車をかけており、これから日本を訪れる外国人観光客にとって、日本食体験はますます重要な要素となるだろう。SNSのコンテンツの中で注目されているのが、

 

YouTubeチャンネル「Momoka Japan」だ。  

 

外国人観光客や日本で暮らす外国人を日本食店に案内し、

リアルな反応を捉えた動画で人気を博し、

2024年5月現在の登録者数は87万人を超えている。

 

 

Momokaさんが道行く外国人観光客や日本で暮らす外国人に声をかけて日本食店に案内して一緒に食事を楽しむ動画は、

「仕込みなし」

「台本なし」

「一発撮り」の撮影がモットー。

 

英語力が高いMomokaさんとインタビュイーとのやり取りは毎回飽きない。

 

本記事では600本以上ある「Momoka Japan」の動画の中から、

「生まれて初めて日本のパンケーキを食べて大感激」という動画を紹介する

 

 

 

 

 

日本文化に魅了されて

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 この動画の中でMomokaさんのインタビューを受けたのは、ロシア出身で日本語を勉強するために来日中のロザリーさんと、アメリカ人と日本人のダブルでアメリカ・シアトル出身のクリスティーナさんの二人だ。

 

クリスティーナさんは日本にもルーツを持っているが、

日本語の勉強のために来日してまだ2か月で、日本に住むのは初めてだという。  

 

日本食は大好きだという二人に、今回Momokaさんが勧めたのは日本のパンケーキ。

 

「パンケーキ」という言葉が出たとたん、「噂には聞いていて、ずっと食べてみたかった」と喜びの声を上げる。パンケーキを食べに訪れたのは、渋谷のブランチカフェ「FLIPPER'S」。スフレパンケーキの店だ。  

 

注文したパンケーキを待つ間、Momokaさんは二人に、「なぜ日本へ来ようと思ったのか」と尋ねる。クリスティーナさんは、「日本のルーツがあるのに日本語が話せないから、日本語を話せるようになりたい。

 

そして、日本の文化も日本人として知っておきたい」という理由から来日を決めたと話す。「日本人の優しさや礼儀正しさ、自動販売機で温かいコーヒーが買えること、コンビニの便利さが最高」だというクリスティーナさんに、ロザリーさんも「日本人の国民性や生活水準を知ってしまうと危険。 

 

 

 日本から離れられなくなる」といい、クリスティーナさんが挙げた便利なものに加え、「こたつも忘れちゃいけない。ロシアに持って帰りたい(笑)」と、寒い国出身の人ならではの感想だ。ロシアなら大抵の住宅はセントラルヒーティングで部屋全体が暖かく、日本の住宅よりも快適だろうが、こたつは魅力的に映ったようだ。  

 

ロザリーさんはさらに、「日本全国に住んでみたいけど、でも東京が最強すぎる。どれだけいても一生飽きないと思う」と話す。「大きな都市なのにこれだけ平和なのは、日本人のおかげ。みんな礼儀正しいからこんなに治安がいい」と東京の住みやすさを語った。  

 

 

続く話題は、日本食について。「和食が嫌いな人はいないから、お店選びは和食にしがち」とロザリーさん。一番好きな日本食を聞いてみると、二人とも迷わず寿司を挙げた。クリスティーナさんは、「シアトルは日本人も多いしアジア人も多い州だけど、やっぱり寿司は日本で食べるべき。信じられないくらいおいしい。シアトルの寿司も美味しいけど、日本の寿司はレベチだった」と、寿司のクオリティに感動したという

 

 

ふわふわの「奇跡のパンケーキ」に舌鼓

 また、日本のスイーツについても小さいころから餅や大福を食べていて、あんこは大好きだという。

 

この言葉に驚いたのがロザリーさんだ。

 

「初めて食べた時から好きだったの?」という質問にクリスティーナさんがそうだと答えると、「ロシア人からするとあんこはちょっと……味が濃縮されているし、ロシア人は豆を甘くして食べたりしない」と語った。

日本人でもあんこが苦手な人はある程度いるので、このあたりは好みの問題もあるかもしれない。 

 

 

 注文したパンケーキが運ばれてきた。ロザリーさんはピスタチオキャラメルのパンケーキ。ナッツが添えられ、キャラメルバナナが追加されている。クリスティーナさんはフルーツパンケーキだ。二人はまず、ナイフを入れたときのスフレのやわらかさに感動し、また口に入れてからも軽さとたまごの香り、素材の風味に感嘆のため息をもらした。

「アメリカのスイーツは激甘。

日本のスイーツは甘さひかえめでいい」と話していたクリスティーナさんは、パンケーキを食べて「思った以上に甘さひかえめで、いくらでも食べられる」とぱくぱく食べ進める。  

 

その後も「このパンケーキおいしすぎる。来週も来たい」「全種類制覇したい」と言いながら完食した。

クリスティーナさんは「人生初の日本のパンケーキで、他の店のは食べたことがないけど、最高のパンケーキデビューになった」、ロザリーさんは「他と比べてもここはおいしいと思う。アメリカのパンケーキにさようならしなきゃ」と評価した。  

 

 

二人の反応に、コメント欄は「最高のパンケーキデビューは凄い褒め言葉ですよね。味だけでなく、見た目も素晴らしいのが日本食の最大の魅力。

テーブルに運ばれて来た時のゲストの皆さんのキラキラした顔を拝見するのが何より嬉しいです」「どこの国の女の子も可愛いものや甘いものを見ると幸せな顔をする。

 

見ていてこっちも幸せになる」

「美味しいものを食べて幸せな気持ちになるのは世界共通。破壊するのではなく、こういう幸せを作り出すことに全力を注げる世界になってほしい」

といった視聴者の温かいコメントで溢れていた。 

 

 ちなみに、今回訪れた「FLIPPER'S」は、

2024年に渋谷店と下北沢店で「ムスリムフレンドリー」認証取得している。

3月1日からムスリムフレンドリー認証取得商品​として複数のスイーツとドリンクが提供されていて、イスラム教を信仰しているムスリムの人々も安心して食べられるようになっている。  

 

 

また、下北沢店ではさらにムスリムの人々が選べるメニュー拡大に向け、

ハラル認証取得に向けた体制を整えているという。

世界のムスリム人口は2020年時点で約19億人、世界人口の4分の1を占める。

訪日外国人の内訳を見てもムスリム国である東南アジア諸国の訪日数は年々上昇しており、また日本で暮らすムスリムは2020年時点で約23万人とされる。食のニーズが多様化する今、「ムスリムフレンドリー」や「ヴィーガン」「グルテンフリー」対応の飲食店はもっと増えていくだろう。

 

 

 

 

フリート編集部

 

 

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