鞆の浦のトンネル工事で岩塊落下し作業員重傷、五洋建設などを指名除外に
日経クロステック/日経コンストラクション
広島県は、福山市鞆町(ともちょう)の「鞆未来トンネル」を施工中に作業員が重傷を負った事故を受け、五洋建設などに対して県の工事発注で指名から除外する措置を講じた。除外措置の期間は24年4月12日から5月11日まで。
県は、景勝地である「鞆の浦」(福山市鞆町)の渋滞対策を目的に、中心部を横断する県道鞆松永線のバイパスとして延長約2.1kmの鞆未来トンネルなどを整備する事業を進めている。トンネルの坑口は、鞆の浦中心部の北にある「御幸地区」と西側の「平地区」に設ける。
鞆未来トンネルの工事現場。工期は当初、2021年12月~24年3月だった。しかし、西側の「平地区」からの掘削が固い地盤のため約1年遅れで始まったことが影響して1年延びた(写真:広島県)
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トンネル工事の施工者は五洋建設・エクシオグループ・田中組(広島県尾道市)・沼田建設(広島市)JV。21年12月~25年3月の工期でNATMによって掘削している。工事費は約63億4200万円だ。
鞆の浦の景観。広島県は当初計画した港湾の一部埋め立てと海上への架橋を、景観保護のため取りやめた(写真:日経クロステック
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