イスラエルとイラン、戦力差は 本格衝突なら中東全体に影響出る恐れ
2024年4月14日、イランがイスラエルに向けてドローン(無人機)とミサイルを発射した後、上空で迎撃される飛翔体(ひしょうたい)。イスラエル南部のアシュケロンから撮影=ロイター
イランが14日、
自国の大使館が空爆されたことをめぐり、
イスラエルに対してミサイルやドローン(無人機)による
報復攻撃に踏み切った。
イスラエルでは報復攻撃を求める声も上がっている。
もし両国が直接事を構えた場合、中東にはどのような影響があるのか。
【地図で解説】中東で何が起きている?イランがドローン攻撃の理由
いずれも中東の軍事大国であるイランとイスラエルが本格的に軍事衝突することになれば、地域全体への影響は避けられない。
両国の戦力で際立つのは空軍力の差だ。
英国際戦略研究所(IISS)の年次報告書「ミリタリー・バランス2024」によると、
イスラエルの作戦機は340機、
イランは265機。
ただ、最新鋭のステルス戦闘機F35などを保有するイスラエルに対し、
イランの戦闘機は1979年に革命で倒された王制の時代に購入した年代物も多い。
イランはその後、
経済制裁を受けて航空機の輸入も難しかった。
近代的な空軍力の不足を補おうと、
イランが集中投資したのがミサイル開発だった。
現在、イスラエルを射程に収める弾道ミサイルや
巡航ミサイルを含む数千発を保有しているとされ、
抑止力の柱としている。
朝日新聞