スロバキア首相、ロシア寄りから態度急変
スロバキアのロベルト・フィツォ首相(右、2024年4月6日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】
スロバキアのロベルト・フィツォ(Robert Fico)首相は
11日、
ウクライナ紛争についてこれまでのロシア寄りの発言を改め、
ウクライナの「領土保全」を尊重した平和的解決を呼び掛けた。
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フィツォ氏は
ウクライナのデニス・シュミハリ(Denys Shmyhal)首相との会談後、
「ロシアはウクライナで軍事力を行使し、国際法に甚だしく違反している」と述べ、ウクライナには支援と連帯が必要だと付け加えた。
さらに、ウクライナ紛争の平和的解決を呼び掛け、
解決策は
「ウクライナの領土保全と主権を尊重」
したものでなければならないとくぎを刺した。
ウクライナの欧州連合(EU)加盟も支持した。
フィツォ氏は今年1月、
ウクライナは「独立した主権国家ではない」とし、
「米国の完全な影響下、支配下」にあると主張。
昨年の総選挙前の集会では、
「ウクライナでの戦争は、2014年にウクライナのファシストがロシア国籍の民間人を殺害した時に始まった」との不正確かつ根拠のない
ロシア側の主張を繰り返していた。
昨年10月に首相に就任すると、
ウクライナへの軍事支援を中止。
対ロシア制裁やウクライナの北大西洋条約機構(NATO)加盟にも反対していた。
【翻訳編集】 AFPBB News