ウクライナ大統領、トランプ氏の終戦案に「喜んで」耳を傾ける
新たに建設されたウクライナ軍の陣地を視察するゼレンスキー大統領=ウクライナ・ハルキウ州
(CNN)
ウクライナのゼレンスキー大統領は10日、ギリシャで開催中のデルフィ経済フォーラムでインタビューに応じ、トランプ前米大統領の終戦案に「喜んで」耳を傾ける考えを示した。一方で、この問題に慎重に対応する姿勢も示した。
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報道によれば、これより前、トランプ氏は大統領に再選された場合、ウクライナに圧力をかけてロシアとの和平を実現すると表明。この過程でウクライナは領土を割譲することになるとの見通しを示していた。 ウクライナから動画でCNN特派員のインタビューに応じたゼレンスキー氏は、「まず何より、一連のシグナルは特定のメディアで発せられたものだ。トランプ氏から直接聞いたわけではない」と指摘。「トランプ氏と案について詳しく協議する機会はなかったし、戦争を終結に導く方法について協議したこともない」と明らかにした。 そのうえで「そうした機会があれば喜んで耳を傾ける。その後ならこのテーマについて協議できるようになる」と言い添えた。 デルフィ経済フォーラムでの発言に先立ち、ゼレンスキー氏はドイツ紙ビルトにトランプ氏をウクライナに招待したことを明らかにし、「自らの目で全てを見て、自分で結論を出してほしい」と述べていた。トランプ氏は招待の受け入れに関心がある旨を内々に伝えてきたという。 一方、トランプ陣営は10日、ゼレンスキー氏の発言は「不正確」だとして反論した。 トランプ陣営の関係者はCNNに対し、「ゼレンスキー氏からの打診はない。トランプ氏は最高司令官ではないため、現時点でウクライナを訪問するのは適切ではない」としている
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プーチン大統領、2年前の停戦交渉合意案に同意の意向示す ロシアメディア報道
ロシアのプーチン大統領は11日、ウクライナ侵攻をめぐり、2年前にトルコで行われた停戦交渉の合意案に、同意する意向を示したとロシアメディアが報じました。 プーチン大統領は11日、モスクワを訪問した同盟国・ベラルーシのルカシェンコ大統領と会談しました。 この席で、ルカシェンコ大統領が、2022年3月にトルコのイスタンブールで行われた、ウクライナとの交渉で話し合われた停戦の合意案に立ち戻ってはどうかと提案したのに対し、改めてプーチン大統領が同意の意向を示したと、複数のロシアメディアが12日伝えました。 イスタンブールでの合意案は、ロシア軍が侵攻前の地点まで兵を撤退することや、ウクライナがNATO加盟を放棄し、代わりとして、関係国によるウクライナの安全を保障すること、クリミア半島の軍事的解決の15年間放棄などがウクライナ側から提案され、ロシア側も前向きに評価していました。 しかし、その後、両国による対面交渉は中断され、ロシア側は、「ウクライナが和平交渉を中止した」と批判していました