原油先物、5カ月半ぶりに8万円台 中東情勢緊迫で供給不安

時事通信

東京商品取引所のトレーディングルーム=東京都中央区(EPA時事)

 

 

 

 東京商品取引所で5日、中東産(ドバイ)

原油先物相場が上昇し、

取引の中心となる9月決済物が、

昨年10月以来、

約5カ月半ぶりに1キロリットル当たり8万円台の高値を付けた。

 

 

 

  【ひと目でわかる】原油先物価格の推移(2023年10月) 

 

 

 中東情勢の緊迫化に伴う

供給不安を背景に、

 

海外の原油相場が騰勢を強めており、国内にも波及した。

 

 

  9月決済物は日中取引の開始直後に、

前日比960円高の8万0180円を付けた。  

 

 

イスラエルによるシリアのイラン大使館への空爆を機に、

中東地域が緊迫し、

石油供給が混乱するとの警戒感が広がっている。

 

 

また石油輸出国機構(OPEC)加盟国と

ロシアなどの非加盟産油国で構成する「OPECプラス」

が減産体制の継続を決めたことも上昇要因になっている。 

 

 

 楽天証券経済研究所の吉田哲氏は

「イランがすぐに軍事行動を起こす可能性は低く、相場はいったん落ち着きそうだが、市場の警戒感は続く」とみていた

 

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