凄い会社は、何かが違う。
会社の哲学が根本的に違う。
今、どうなっているのかは知りませんが、
報道で、何十回も、見ました、15年前くらい(?)
「俺のイタリアンや、フレンチ」(俺の~~~~のシリーズ)
(「2勝10敗の経営人生を、送ってこられ非常に苦労をされた坂本孝さん」
1990年にブックオフを創業し、千店舗までされた、すごい方で、
われわれが、学ばなければならない、人生・経営教訓が、一杯です)
で、
『フード原価率60%超えでも―ーー』
要は、良いものを作れ、原価率は後からだ!
”原価率”という言葉を、会議で使うな!
とか、何とか????
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TVのニュースで知りましたが、
”まさに、今日の記事の会社と同じです”
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紙1枚の稟議書で
数十億円がぽんと出る、
日亜化学は「技術者天国」
近岡 裕日経クロステック
高収益を誇る日亜化学
ユニークな点が見えてきた。(出所:日経クロステック)
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LEDや半導体レーザーで世界的な競争力を持つ日亜化学工業(以下、日亜化学)。
徳島県を代表する大企業であり、高収益を誇るものづくり企業だ。
なぜ高い収益を上げられるのかと取材すると、実に面白い会社であることが分かった。
なにしろ、年間予算がない。
予算の枠がないため、年間で何十億円を使おうと承認が下りる。
例えば、「研究所を横浜市に移転するので、こういう設備を買って、それにはいくらかかる」と言えば、将来の投資だから異議なしとして稟議(りんぎ)が通る。実際、その通りになっている。
マイクロLED「μPLS」(右)
ADB(配光可変ヘッドランプ)タイプのLEDヘッドライト(左)の光源として採用された。(LEDヘッドライトの写真:日経クロステック、マイクロLEDの写真:日亜化学)
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これを聞いた時、筆者は「年間予算がなくて経営できるのだろうか?」と驚いた。
もちろん、明らかに無謀な提案は通らないし、既存事業の拡張工事などの提案には厳しい審査が待っている。要は直接事業に絡み、短期的な収益を気にするものは、当然、きちんとした収益計算を行うのだ。
ところが、いざ研究開発となると話は別だ。提案するグループや個人の「やる気」や「意気込み」を見て、会長や社長が「面白い」と思えば投資が決まる。提案の中身や実現可能性も一応は探るものの、本当に確認するのは、提案してきたグループや個人が「どこまでやり切る覚悟があるか」だ。精神論の世界のようにも感じるが、事実である。日亜化学がそうするのは「研究開発はやってみないと分からないから」(日亜化学)だ。だったら、意気込みに懸けてやらせてみようというのである。
「それは面白いな。君の話に乗ってあげよう」
これが会長や社長の口から出てくる決まり文句である。
「稟議書なんか後でいい」
しかも、稟議が「異常」なほどシンプル。文字通り、紙ペラ1枚なのだ。最近は電子化されているが、印刷すればA4判1枚の稟議書。これだけで、数十億円でも通る。稟議の期間は数日もかかるどころか、場合によっては15分で承認されることもある。逆に、稟議書をきっちり回していて時間がかかっていると、会長や社長から叱責されることも。
「そんな書類なんか、後でいいじゃないか。頼んでもすぐに納入されないのだから、要ると思ったら先に承認して、後で稟議書を回しなさい」
急いでいる案件ならこうしたケースもあるというのだ。
稟議書というのは上司、そのまた上司、最後に役員クラスまで順々に上げていくものではないのか。いやいや、それでは遅すぎると考えるのが日亜化学流である。
例えば、研究開発に早く取りかかりたいと思えば、会長が出席する会議でいきなり提案してしまう。担当者が直接会長に提案できる場があるというのだ。そこで会長に話を聞いてもらい、どうしても通したいという意気込みさえ伝えれば、大抵の場合は「面白いからやってみなさい」という言葉が返ってくるというのである。
もちろん、いきなり技術者個人が上長にも相談せずに提案するということはない。だが、グループの総意として「どうしてもこれをやりたい」という提案であれば、通るという。
こうした日亜化学の投資判断やスピードの速さに最も驚いているのが、大手電機メーカーから日亜化学に転職してきた技術者だ。なぜなら、何度も稟議書を書き直し、ようやく資金を出してもらえると思ったら、最後に蹴られてやっぱり資金を出してもらえなかった……という苦い思いを経験している人が少なくないからだ。
こうした日亜化学について、同社のある技術者は言う。
「技術者には、天国過ぎてびっくりする」
だが、年間予算がない上に、そんなに早く投資を決めてしまって、果たして経営が成り立つものなのだろうか。
本社全景
徳島県阿南市にある。(写真:日亜化学