初の“1兆円超え”石川県の当初予算案が発表 地震からの復旧に焦点で過去最大規模に

 

 

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石川県は一般会計の総額で

 

1兆1101億円を超える

 

新年度の当初予算案を発表しました。

 

県政史上初めてとなる1兆円規模の大型予算。

 

 

地震からの復旧・復興や被災者の生活再建に重点が置かれています。 

 

 

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馳知事 

「必ず能登に戻す。単なる復旧にとどめず、人口減少などの課題を解決しつつ、能登ブランドを一層高める『創造的復興』を目指す」 当初予算案は、一般会計の総額で1兆1101億円台となり、今年度より79・9%増え初めて予算規模が1兆円を超えました。 

 

このうち、地震への対応としては

「生活の再建」と

「生業の再建」、

「災害復旧」の

3つを大きな柱に

5629億円あまりが計上されています。

 

 

 ▼生活の再建については、

避難所の確保や3月末までにおよそ4000戸の着工をめざす応急仮設住宅の設置で2492億円あまりなどとなっています。 

 

 

▼生業の再建では、

被災した中小企業などの復旧経費の一部を国と県が補助する「なりわい再建支援補助金」に300億円。 

 

 

 

▼災害復旧については、

公共土木施設の復旧費用におよそ4143億円が盛り込まれています。 

 

また県独自の支援として、すべての市町の半壊世帯に最大100万円を支給するほか、珠洲焼や七尾和ろうそくなど国の補助対象から外れる希少な工芸品についても最大1000万円補助します。 

 

 

馳知事 

「仮設工房の整備を支援いただくように国との調整を進めている。被災した伝統工芸事業者の復旧・復興をしっかりと後押ししていく」 

 

一方、

1か月後に迫る

北陸新幹線の県内全線開業。

 

馳知事は誘客キャンペーンを切れ目なく展開し、

開業効果の最大化を図ることで復興を後押ししていきたいとしています。

 

 県の新年度予算案は、今月22日に開会する県議会定例会に提出されます。

 

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