スウェーデンの推しパン、シナモンロール&カルダモンロールの人気店10
2023.12.25
シナモンロールやカルダモンロールは、普段のおやつとして食べられる「フィーカブレッド」として、年中を通してベーカリーやカフェなどで購入できるスウェーデンの国民食的な人気のおやつパン。そこで、首都ストックホルムにある人気店から、エディターのお気に入りをピックアップしてご紹介。
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Green Rabbit(グリーンラビット)
シナモンロール(写真)、カルダモンロールともに35クローナ
ストックホルムのノルマルムにある、ミシュラン二つ星の「Mathias(マティアス)」のオーナシェフ、マティアス・ダールグレン氏がオープンしたベーカリー。オーガニックの国産素材のみを使用し、生地はもちもちとふわふわのバランスが良い仕上がりでバターは控えめ。シナモンもカルダモンもほどよい利き具合で、朝ごはんにも食べたくなる味。他にも、レストランシェフならではのクオリティのハード系パンやオープンサンドにも定評があり、朝から夕方まで客足が絶えない人気店だ。グリーンのテーブルが映えるイートインスペースもる。
Valhalla bageriet(ヴァルハラバゲリ)
シナモンロール、カルダモンロールともに35クローナ
サワードウ専門のベーカリーとしてスタートした「ヴァルハラバゲリ」。今ではシナモンロール・カルダモンロールも名物となり、行列となる日もしばしば。モノトーンが基調にしたインテリアの本店のほか、パステルカラーのカントリースタイルがかわいい小さな支店もある。壁際に小さなカフェスペースが併設され、店の前にもテーブルが並ぶ。どんどん売れていくので回転が早く、カルダモンロールやシナモンロールが次々と焼き上がり、いつでもできたてが食べられるのがうれしい。パン生地は、外側はカリッとした食感、中はしっとりむちっとした食感で美味。本店も支店も、中心部から少し離れたオステルマルムの住宅街にあり、ストックホルムのパン好きなら誰もが知る人気店だ。
Tössebageriet(トッセバゲリエ)
シナモンロール、カルダモンロール(写真)ともに39クローナ
ストックホルムで一番歴史が古く伝統的な1920年創業の老舗パティスリー。前出の「ヴァルハラバゲリ」と同じエリアにある。目を引くロイヤルブルーのサンシェードやピンクとゴールドを貴重にしたインテリアがレトロかわいく、タルトやマカロン、ケーキ、クッキーなどスイーツのラインアップが多いのもポイント。また、えびサラダなどの総菜系のメニューも人気だ。この店のカルダモンは、細かくひかれたタイプを使っているので、カルダモンロールはもちろん、シナモンロールからもカルダモンならではの爽やかな香りが満喫できる。生地は外は香ばしく、中はもっちりしていて、やや大きめサイズなのが特徴。最優秀ペストリーシェフも受賞した実力派の一品をぜひ試してみて
スウェーデンの推しパン、シナモンロール&カルダモンロールの人気店10 | marie claire [マリ・クレール] (marieclairejapon.com)
Lillebrors bageri(リレブローシュバゲリ)
シナモンロール、カルダンモンロールともに33クローナ
こちらの田舎風アルティザンベーカリーは、行列必至の新店。一度に20個のパンが並んだトレイが次々とオーブンから出され、そのままカウンターへ! 焼きたてを袋につめてくれるので、ほかほかのシナモンロール&カルダモンロールが食べられる唯一の店。10月4日の「シナモンロールの日」には9000個も売れたそう。シナモンとカルダモンの香りは、袋から漏れ出すように広がり、柔らかく水分多めの生地はしっとりもちもちした食感。たっぷりのバターを使っているので、焦がしバターの香りと相まって、もはやキャラメルのような味わい。外側がほどよくカリカリしていて、口に入れた瞬間に小麦の香りと、香ばしい甘みが口の中に広がる。27層ものレイヤーがされたクロワッサンも名物なのでぜひ。店の目の前に座れるスペースを設けてあるので、あつあつのうちにぜひ頬張って。
FOTOGRAFISKA(フォトグラーフィスカ)
フィーカブッフェ(125クローナ)で食べられるシナモンロール
ストックホルム南のセーデルマルム地区の港沿いにある北欧でも有数の写真博物館「フォトグラフィスカ」。その建物の最上階にあるカフェ&レストランでは、平日10:00から16:00までフィーカビュッフェが楽しめる。シナモンロールはもちろん、パウンドケーキやタルト、チョコレートなど北欧らしいデザートとドリンクが食べ放題。カルダモンが利いたシナモンロールは、細かくきれいに編まれた生地がしっかり焼き込んであるので、パリッとした外側ともちっとした食感のコントラストが◎。床から天井までのガラス張りの窓からは、旧市街ガムラ・スタン、海や森などの自然の風景を一望でき、ダークカラーの床にインダストリアルな照明、フリッツ・ハンセンのグランプリチェアが並ぶシックなインテリアも北欧らしいムード。大人の穴場グルメスポットで、本場のフィーカ体験をしてみて。
Stora Bageriet(ストーラバゲリエ)
シナモンロール、カルダンモンロール(写真)ともに42クローナ
ストックホルム最古の工業ビルにある舞台芸術についての博物館「パフォーミング アーツ ミュージアム」。そこに併設されているのは、かつて軍隊にパンを提供していたこともあるベーカリー。白と青、黒を貴重としたインテリアがスタイリッシュで、店内にはブルーのハンドサインのアートがいたるところに見られるミュージアムカフェのようなスポットだ。ここでは、水分たっぷりのしっとりむちっとした食感のシナモンロールやカルダモンロールのほか、サンドイッチやサワードウ、コーヒーや自家製ドリンク、国産ナチュラルワイン&ビールなども楽しめる。青いハンドサインのロゴ入りエコバッグも人気なのでチェックしてみて
Socker Sucker(ソッカーサッカー)
手前からシナモンロール、カルダモンロールともに47クローナ
ストックホルム中央駅T-セントラーレン駅から続く目抜き通りのドロットニングガータンに、2022年にオープンしたばかりの新進気鋭のパティスリー。受賞歴のあるパティシエ、ベドロス・カブラニアンとフリダ・ベッケ(元Frantzén、AIRAのペストリーシェフ)による「Socker Sucker」は、スウェーデンの伝統的なペストリーにモダンなアレンジを加えた華やかなルックスの商品が人気だ。パン生地は、典型的なタイプとは違って、ふわっと軽いブリオッシュのような食感。シナモンやカルダモンの利きもマイルドなので、ぺろっと食べられてしまう罪な一品だ。ほかにもパリブレストやレモンケーキ、ミルフィーユなどのケーキ類もおいしいのでおなかの余裕があれば一緒にぜひ。
FABRIQUE(ファブリケ)
右手前がカルダモンロール、奥がシナモンロールともに31クローナ
ストックホルムでは誰もが知っている人気のアルティザンベーカリーチェーン。市内に21店舗、ロンドンにも支店がある。ここの看板商品はまき火のオーブンで焼きあげたカルダモンロールとシナモンロール。生地は軽めでふわっとした食感ながら、バターもたっぷり使われているのでボリューム感あり。カルダモン感はほどよく、食べやすい。ストックホルムの街中を散策していると、どこかで必ず見かけるはずなので、迷わずトライしてみて!
PASCAL(パスカル)
シナモンロール、カルダモンロール(写真)ともに50クローナ
ストックホルムで人気のベーカリーカフェ。自家焙煎のコーヒーの味わいにも定評があるが、そのお供にマストなのがシナモンロールとカルダモンロール。食材は全てスウェーデン産にこだわり、しっかりめに焼き込んであるので香ばしい味わいのパン生地が特徴だ。ほかにもハムやチーズなどをはさんだクロワッサンサンドやスイーツ、ベジタリアン用メニューもあり。朝7時からオープンしているので、平日もビジネスパーソンたちで朝からにぎわっていて、ストックホルムっ子の気分を味わえるはず。本店は、オーデンプランにあるその建築美で有名な「ストックホルム市立図書館」の近くにあり、ストゥレプランにある大きなきのこのオブジェ「スヴァンペン」の近くには支店もあるので、観光のついでに立ち寄ってみて。
Café Saturnus(カフェサトゥルヌス)
手前からカルダモンロール、シナモンロールともに60クローナ
ストックホルムで一番巨大なシナモンロール&カルダモンロールが食べられる店として有名な「Café Saturnus」。フランスのカフェをテーマにしたこの店は、直径約13cm、高さ約6cmの重量感もたっぷりのビッグサイズ。パン生地の味わい自体はシンプルだが、口の中でねっとりと絡みつくようなむちむちの食感が特徴的だ。香り高いカルダモンは、表面にたっぷりとトッピングされていて生地の中は控えめ。この店は、フィーカブレッドだけではなく、ケーキやランチもおいしいので、ランチタイムとなると食事で満席になる人気店。床のタイルがかわいい店内はもちろん、ペットもOKのテラス席もおすすめ!
text & photos: Tomomi Seki Manton