ニセコの楽しみ方が変わる、自分らしく過ごすスモールラグジュアリーヴィラ

編集&文:佐野慎悟

「アンダル コレクション ニセコ」のプライベートヴィラは、木の温もりあふれる心地よい内装で、ゆったりとした時間を過ごす籠り旅にも最適。

連載「旅する腕時計」

旅は非日常へと誘うとともに、人生に彩りを添えてくれる。だからこそ特別な時を過ごす旅先には、シーンに合わせた腕時計を選びたい。思い出をともに刻み、旅情を掻き立てるのはどんな一本!?

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良質なパウダースノーを求めて、毎年世界各地からウィンタースポーツファンが押し寄せてくる北海道のニセコ町。この世界有数のウィンターリゾートでは、近年ラグジュアリーホテルの新規開業が続いている。海外ホテルチェーンの大型ホテルも軒を連ねる中、異彩を放っているのが、プライベートヴィラの一棟貸切というスタイルを取る「アンダル コレクション ニセコ」だ。

雄大な羊蹄山(ようていざん)を目前に眺める約9,200㎡の広大な森の中、1日6組限定のプライベートヴィラでは、型にはまらない非日常のラグジュアリーステイを満喫することができる。

世界有数の雪質を誇るニセコへの旅行となれば、ウィンタースポーツがメインのアクティビティとなるのは当然ではあるが、その旅の充実度合いは、むしろ雪山以外での過ごし方によって大きく変わってくる。

自身も毎年家族でスキー旅行を楽しむエディターが、静かなプライベートヴィラでのラグジュアリーステイを体験。その宿泊記をお届けしよう。

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森の中に6棟並んだプライベートヴィラ。玄関は2階部分にあり、斜面側に階段を降りると1階のベッドルームにつながる。
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プライベートヴィラの玄関を出ると、目の前に羊蹄山の雄大な姿を眺めることができる。ここで大きく深呼吸するだけで、大地のパワーを身体の中に取り込めるような気がする。

プライベートヴィラに籠り、雪景色を楽しむという選択肢

私自身、普段のスキー旅行では、他のなによりも雪山遊びが第一優先だ。そのために、ゲレンデにアクセスしやすい安宿に滞在し、食事も温泉も宿の外で済ませ、夜に寝る時以外は宿にいないことがほとんどだ。もちろん窮屈さや不便さや忙しなさを感じることも多いが、家族にはそれもスキー旅行ならではの“風情”と言い聞かせ、自分でもある程度は雪山遊びの楽しさに対する代償だと割り切っている。今回アンダル コレクション ニセコのプライベートヴィラで過ごした数日間は、そんな考え方を根本から覆すには、十分すぎる経験となった。

船底をひっくり返したような形状の屋根が特徴的なヴィラは、ベッドルームとバスルームがある1階と、リビングとダイニングキッチンがある2階の二層構造となっている。屋根の形状を活かした2階の壁面は、優しく包み込まれているような安心感を与えてくれる一方で、森に面したテラス側は一面がガラス戸になっており、自然の中に溶け込んでいくような開放感が心地よい。

到着した日は荷ほどきの後、夕食の時間まで自室で原稿を書くことにしたが、静かな森の中にあるこのラグジュアリーな空間は、クリエイティブな思考を巡らせるには最高の空間だった。普段のスキー旅行であれば、限られた滞在時間を仕事に使うことなんてことは考えもしないが、ここでは何時間でも原稿を書くことだけに没頭したいと思えるような、心地よい時間が流れた。

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戸外の森を眺めながら足を伸ばせるソファーベッドは、ヴィラ一番の寛ぎスポット。ただ無為に過ごす時間すらも、贅沢に感じる。

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冬の旅情を盛り上げる、美しい雪白ダイヤル

そんな雪景色に包まれた“お籠り”の相棒に、とっておきの一本がある。グランドセイコーの「SBGA211」。通称“雪白”と呼ばれる美しい純白のダイヤルは、グランドセイコーの製造拠点のひとつ「信州 時の匠工房」からほど近く、毎年数カ月にわたって雪に覆われる長野県の穂高連峰に着想を得たもので、唯一無二の静謐さを腕時計に閉じ込めた。

そんな純白に映えるブルースチールの秒針もまた、ドラマティックな時を演出する。白と青のコントラストを描きながら、スプリングドライブ独自のスイープ運針により、連続する自然な時の流れを表現する。

ケースとブレスレットの素材は、ステンレス・スチールに比べて約30%軽量で耐傷性・耐食性に優れるブライトチタンを採用。非常に軽く、着け心地も快適なため、冬のアクティビティを楽しむ際にも重荷にならず使えるのも嬉しい。

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滞在中の何日かは、仕事や創作活動に没頭する日があってもいい。ゆったりと時間が流れるプライベートなヴィラは、そんなことを思わせてくれる。腕時計「SBGA211」/自動巻きスプリングドライブ(手巻き付き)、ブライトチタンケース&ブレスレット、ケース径41mm、パワーリザーブ約72時間、シースルーバック、10気圧防水。¥814,000/グランドセイコー(セイコーウオッチお客様相談室 TEL:0120-302-617) ペンは私物

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食もアクティビティも、パーソナライズして楽しむ

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ブレックファスト、ランチ、ディナーが提供される「ウルティモ」。東京やイタリアの名店で経験を積んだ、総料理長の佐藤雄太が腕を振るう。

食事は部屋にあるキッチンで自炊してもいい。最寄りの道の駅で買い付けた地元の肉や野菜や果物を使って、家族や身内だけで食卓を囲むのも楽しそうだ。ただ、ヴィラに隣接したレストラン「ウルティモ」で楽しむ、地産地消の本格イタリアンも忘れてはならない。

地元で仕入れた生命力あふれる野菜や肉や魚やもちろん、数種類のパンやバター、パンチェッタやグアンチャーレ、パスタやパティスリーまで、総料理長の佐藤雄太自らが時間をかけてていねいに仕込んだ自家製の食材も多く、ニセコの風土を五感で感じる、奥深い食体験が楽しめる。コースメニューは日替わりとなっており、自分の好みや希望に合わせてパーソナライズされた、一夜限りのコース料理が提供される。

食事の後は、バーカウンターに席を移して食後のカクテルを。ニセコアンヌプリの良質な伏流水に、ニセコ産のヤチヤナギやニホンハッカをボタニカルとして使用したニセコ蒸溜所の「オホロジン」をはじめとした、国産のジンやウイスキーの飲み比べも楽しめる。

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希少な羊蹄羊(ようていひつじ)や羊蹄山麓野菜など、厳選した食材の力をそのまま活かした、色とりどりのメニューがテーブルに並ぶ。
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ニセコ蒸溜所では、予約制の見学ツアーを常時開催。ウイスキーやジンの製造工程を詳しく説明してくれる。併設のバーや売店のみの利用は予約不要。

もちろん、せっかくニセコに来て、ヴィラの中だけで満足していてはもったいない。周辺には訪れるべきスポットが数多く点在しているから、気軽に足を伸ばしてみるといいだろう。酒好きの私がかねてから訪れてみたかったのが、ウルティモのバーでも味わったオホロジンを手がけるニセコ蒸溜所だ。2021年にオープンしたばかりの蒸溜所ではウイスキーとジンづくりが行われており、併設するバースペースでは蒸溜したばかりのウイスキー原酒「ニューメイク」も試飲できる。

その他にも、地元産の素材を使ったこだわりの手打ち十割そば、寿司、ジンギスカンといったグルメスポットをはじめ、それぞれ泉質の異なる日帰り温泉や道の駅など、ニセコならではのスポットは枚挙にいとまがない。アンダル コレクションで12月から始まる「バトラー提案型パーソナルアシスタントサービス付 宿泊プラン」を活用すれば、プライベートバトラーがリクエストに応じたデイトリップのプランを考えてくれて、店の予約からリムジンでの移動まで、細やかに対応してくれる。

アンダル コレクション ニセコに滞在してみると、自由に、自分らしく過ごすことの大切さや、楽しさに気づかされる。同時にそれが、どれだけ贅沢なことであるのか、身をもって体験することになる。雪山遊びばかりではなく、その周辺の風土や文化、自然やその恩恵に目を向けることで、ウィンターリゾートの楽しみ方は無限に広がっていく。

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雪景色の屋外から見たプライベートヴィラ。ウッドを基調にした上品で落ち着いた内装は、肩肘張らずに暮らすように滞在することができる。

アンダル コレクション ニセコ

 
 
 
 

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TEL: 0136-22-1816 全6室
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