家計簿」から見る 世界のリアルな生活事情 フランス編
パリに住むフランスの国家公務員の暮らしを覗いてみたら
フィリップ・ヴィヴィアン 国家公務員
クーリエ・ジャポン
Text and Photographs by Ayaka Ueda
家計簿を覗けば、その土地で暮らす人たちの生活が見えてくる。今回は、つい最近まで首相官邸に勤務していたという、国家公務員のお宅を訪問しました。
パリ郊外の閑静な住宅地の一角に、
フィリップ・ヴィヴィアン(49)の
アパルトマンはある。
広さは47平米で、
本がぎっしり詰まった本棚が存在感を放つリビングと
キッチン、
ゲストルームと
主寝室、
それにバスルームという、
こじんまりとした居心地の良い空間だ。
アルプス地方出身のフィリップは、
6年前に買ったこのアパルトマンで、
悠々自適な一人暮らしを満喫している。
パリに引っ越してきて23年になるという彼は国家公務員で、
つい最近まで首相官邸に勤務していたが、もうすぐ文化省に異動になるという
自宅からオフィスまでは、メトロで30分。
「東京でも同じだと思うんだけど、パリで通勤時間が30分というのは短いほうだよ」と笑う。
この時間は、読書家のフィリップにとって、落ち着いて本を読むことができる貴重な時間となる。
始業は9時30分で、
19時まで働く。
残業をすることはめったにない。
そんなフィリップの月収は、
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