ネタニヤフ首相、戦闘休止の交渉チーム帰国させる…ガザ南部にも激しい空爆続け死者240人
ガザに展開するイスラエル軍兵士。軍が2日に公開した=ロイター
【エルサレム=福島利之、笹子美奈子】
パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム主義組織ハマスとの戦闘を再開したイスラエル軍は2日、ガザで激しい空爆を続行した。イスラエル首相府は2日、ベンヤミン・ネタニヤフ首相が、カタールでハマスと戦闘休止の交渉を担当していた対外情報機関モサドのチームに帰国を命じたと発表した。戦闘休止の復活が遠のいたことになる。
【写真】1日、ガザ南部ラファで、生存者捜索の様子を見守るパレスチナの人々=AFP時事
ガザの保健当局によると、戦闘再開後の死者数は240人に上っている。イスラエル軍は地上作戦も再開した。1日の戦闘再開後、イスラエル軍は、ガザ北部だけでなく、住民の多くが避難する南部のハンユニスやエジプト境界のラファも空爆しており、標的は400か所を超えた。イスラエル軍はガザに残っている人質136人の安全に配慮し、情報機関と連携して作戦を展開していると強調した。
地元の赤新月社は2日、支援物資を積んだトラック50台がガザ南部のラファ検問所に入ったとSNSで明らかにした。搬入量は戦闘休止期間よりも減っている。
一方、ロイター通信は1日、イスラエルが潜在的な攻撃に備えるためとして、ガザ境界のパレスチナ側に食い込む形で、緩衝地帯を設ける計画を複数のアラブ諸国に伝えたと報じた
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