イスラム組織ハマスのガザ地区のトップ、ヤヒヤ・シンワル氏=AP© 朝日新聞社
イスラム組織ハマスのガザ地区最高指導者ヤヒヤ・シンワル氏
が10月7日の
越境攻撃の直後、
イスラエル南部から拉致した人質にガザの地下トンネルで会った、
とイスラエルメディアが27日に報じた。
解放された人質の家族が治安当局者に伝えたという。
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地元ネットメディア・ワイネットによると、
人質たちは拉致された後、
ガザ地区南部ハンユニスあたりに連れていかれ、
その後地下トンネルに入ったという。
証言によると、
人質たちは2時間ほど歩いて大きな部屋に入れられた。
そこに男が現れ、
ヘブライ語で
「私はヤヒヤ・シンワルだ。あなたたちは守られている。ここでは何も起きない」
と話して、立ち去ったという。
シンワル氏は今回の越境攻撃の首謀者とされ、イスラエル軍がその行方を追っている。
シンワル氏は2011年、
イスラエルとハマスの間の人質などの交換で、
イスラエルの刑務所から解放された。
刑務所内でヘブライ語を学んだといわれている。
(エルサレム=高久潤