ガザ人質12人解放、パレスチナ人30人釈放 戦闘休止再延長の行方注視

ロイター

カタール外務省のマジェド・アル・アンサリ報道官は28日、パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスが拘束していたイスラエルの人質10人とイスラエルが拘束していたパレスチナ人30人との交換が実施されつつあるとした(2023年 ロイター/Ali Sawafta)

 

 

 

 

 

Nidal al-Mughrabi [ガザ/エルサレム 28日 ロイター] - 

 

イスラエルとパレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスは、6日間に延長された戦闘休止の最終日となる29日も人質や収監されている人の解放を実施する見通しだ。今後さらなる延長で合意できるかに関心が集まる。 

 

 

 

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ハマスとガザの過激派「イスラム聖戦」は28日、人質のうち12人を解放した。 イスラエル軍によると、内訳はイスラエル人女性10人とタイ人2人で、年齢は17歳から84歳。 一方、イスラエルはエルサレムなどにある収監施設から30人のパレスチナ人を釈放したと発表した。非政府組織パレスチナ囚人クラブによると、女性15人と10代の男性15人という。 これにより、24日の戦闘休止以降に解放された人質は81人となった。このうち60人がイスラエル国籍保有者で、全てが女性または子ども。残りの21人が外国籍保有者で、大半はタイからの労働者。イスラエルが釈放したパレスチナ人は180人となった。 イスラエルはこれまで、ハマスがイスラエル人の人質を1日に少なくとも10人解放し続ければ、戦闘休止のさらなる延長が可能性としている。ただ、現在も拘束されている女性と子どもの数は減っており、さらなる延長にはイスラエル人男性の解放が必要になる可能性がある。 双方の交渉を仲介してきたカタールでは28日、ムハンマド首相が米中央情報局(CIA)のバーンズ長官とイスラエル情報機関モサドのバルネア長官と会談した。 また、主要7カ国(G7)外相は声明で、人道支援を拡大し、全ての人質の解放を促進するため、戦闘休止のさらなる延長と必要に応じた将来の休止を支持すると表明した。 ガザには依然として約159人の人質が残されている。米ホワイトハウスはこのうち8─9人が米国人との見方を示した。 国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報調整官は、ハマスがより多くの米国人を解放することを期待するとし、戦闘休止の延長に向けてカタールと協力する考えを示した。「人質全員の解放を望む。そのための方法がこうした休止だ」と述べた

 

 

 

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