東京23区内最大規模の「石神井公園団地」建て替え完了、権利者の多くが住み続ける

荒川 尚美
 

日経クロステック/日経アーキテクチュア

東京都練馬区の石神井川沿いで進められていた、「石神井公園団地」の建て替えプロジェクトが完了した。7~8階建て8棟の分譲マンション「Brillia City(ブリリアシティ)石神井公園ATLAS(アトラス)」が2023年9月28日に竣工。東京建物と旭化成不動産レジデンス(東京・千代田)、URリンケージ(東京・江東)から成る事業協力者JVと、石神井公園団地マンション建替組合が手掛けた。

 この団地建て替えプロジェクトは、東京23区内では最大規模となる。石神井公園団地(旧団地)の管理組合が事業協力者JVに求めた要望が実現したことで、権利者の多くが住み続ける選択をしている点が特徴だ。

 

2023年9月28日に竣工した分譲マンション「ブリリアシティ石神井公園アトラス」の敷地南側にある車寄せ周りの外観。鉄筋コンクリート造の7~8階建て(写真:東京建物)

2023年9月28日に竣工した分譲マンション「ブリリアシティ石神井公園アトラス」の敷地南側にある車寄せ周りの外観。鉄筋コンクリート造の7~8階建て(写真:東京建物)

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ブリリアシティ石神井公園アトラスのセンタープラザ周り(写真:日経クロステック)

ブリリアシティ石神井公園アトラスのセンタープラザ周り(写真:日経クロステック)

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 ブリリアシティ石神井公園アトラスは約3万7720m2の敷地内に、細長い板状の鉄筋コンクリート(RC)造8棟を南面配置したマンションだ。住棟間に中庭(センタープラザ)と平置き駐車場3カ所を設けている。基本設計と行政交渉はNEXT ARCHITECT & ASSOCIATES(東京・港)、実施設計と施工は長谷工コーポレーションが手掛けた。

 23年9月24日時点で分譲対象543戸のうち8割以上が供給済みで、450戸が契約見込みだ。現在販売中の住戸における最多価格帯は5800万円台。販売状況は好調だという。

 旧団地は、日本住宅公団(現・都市再生機構、UR)によって1967年に開発された。5階建て9棟から成る。旧団地の管理組合は、建物と設備の老朽化が進んでいたことから、築40年を迎えた07年に建て替えの検討を始めた。

建て替え前の石神井公園団地の外観。RC造の5階建てだった(写真:東京建物)

建て替え前の石神井公園団地の外観。RC造の5階建てだった(写真:東京建物

 

 

 

 

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