日本、管理職の教育に課題 人材番付、過去最低の43位 スイス調査
スイスのビジネススクール、IMDが21日発表した2023年版の世界人材ランキングによると、日本は43位と前年から順位を二つ下げ、05年の調査開始以降、最低となった。 IMDは管理職のスキル・教育不足を課題に挙げている。 調査は64カ国・地域が対象で、人材への投資や育成など31項目の分析に基づく。日本は「経営陣の報酬」や「人材の確保・定着」など人材を引きつける力が強い一方、「上級管理職の国際経験」は最下位、「マネジメント教育」と「語学力」も極めて低かった。 IMD北東アジア代表の高津尚志氏は、日本の経済成長には人材の育成・多様化が不可欠だが、それを担う管理職の教育環境が整っていないと指摘。「日本は現場での実践を通じた育成に頼ってきた。そのため比較的若い時から必要な管理職教育がないまま、経営幹部になる」と述べ、「管理職・経営幹部の教育に本腰を入れるべきだ」と強調した。
全体の首位は
スイスで、
ルクセンブルク、
アイスランド
と欧州諸国が続いた。
米国は15位、
韓国は34位、
中国は41位だった