視聴率上がらなくても、
番組が終焉しても、
人気が落ちても、
「おじさんが付いていますよ!」
「おじさんは、今でも好きですよ!!!」
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「指原無双」にいったい何が…MC番組が立て続けに終了。「つまらない」「キャラがない」30歳の指原莉乃に訪れた「11年ぶりの危機」
さすがに責任を問われる3連続終了
民放各局が日替わりで秋の番組改編を発表している中、ネット上をざわつかせているのが、指原莉乃がMCを務める2番組が終了すること。
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『ゼロイチ』(日本テレビ系)は、土曜の午前から昼にかけて放送される計2時間45分の大型番組だが、2年半での終了が明らかになった。25年にわたって放送された『メレンゲの気持ち』を終了させてはじめた番組だけに、関係者にとっては不本意ではないか。 もう1つの『推しといつまでも』(MBS・TBS系)は、月曜22時台で『100%! アピールちゃん』『月曜の蛙、大海を知る。』に続いて指原と川島明がMCを務める番組。しかし、わずか2年弱で3番組が立て続けに終了したことで、「企画がよくなかったのは間違いないが、さすがにMCの責任も問われるのでは」という声があがっていた。 2番組の終了を受けてネット上には、指原莉乃に「つまらなくなった」「キャラがない」などのネガティブな声が飛び交っている。また、検索サイトに「指原莉乃」と入力すると、予測変換ワードのトップに表示されたのは「最近見ない」だった。 かつて各局のゴールデン・プライム帯でレギュラー番組を持ち、大物MCたちの寵愛を受けて「指原無双」とまで言われた彼女に何が起きているのか。 ここでは、現在ネット上に書き込まれている声から、数年間の業界評価、現在の立ち位置、未来の姿までを掘り下げていく。
MCになって失われた本来の強み
指原がHKT48を卒業したのは2019年4月。
その後はアイドル時代の勢いそのままに活躍を続けていた。
しかし、
2021年の秋以降、
『有吉反省会』(日本テレビ系)を筆頭に
準レギュラーとして出演していた番組が次々に終了していく。
一方で
『ヒロミ・指原の“恋のお世話始めました”』(テレビ朝日系)、
『ゼロイチ』
『超無敵クラス』(日本テレビ系)、
『トークィーンズ』(フジテレビ系)と
MCを務める番組がスタートしていた。
明らかに出演者からMCの仕事にシフトしていたのだが、
現在ネット上にはこの点に関するネガティブなコメントが目立っている。
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「指原莉乃さん、MC向きではなかったのだと思います。ひな壇で発言していた時の方が面白かった気がしますので」
「やはり司会よりはキャストでガヤ入れているくらいで丁度良かったのかも知れません。進行をそんなに上手いと感じた事も無いですし」
「キャラ的に薄っぺらい女子という感じでやって来てたから、MCみたいな知的さが必要なポジションはそもそも向いてなかったと思う」
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視聴者の感覚としては、
「MCとして番組を仕切るより、ひな壇でガヤをしているときのほうがいい」という声が多いのだろう。しかもMCの仕事が大半を占めるようになって、指原の強みだった歯切れのいいコメントと反応の速さが失われてしまった。
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「当たり障りない事しか言わなくなりましたよね。昔はいじられキャラとかぶっちゃけキャラだったのにね」
「最近は守りに入っているのか、勢いがなくなって、『指原さんじゃなきゃならない』ってことがなくなった」
「たまに何か話したと思ってもフツーのことしか話さない ただお高く止まってるお姉さん風にしかうつってない」
「今の指原さんってキャラがよくわからない いじられキャラでもないしツッコミキャラでもないし、なんでもこなす多才でもない、天然キャラでもない」
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これ以外でも、
「近年の指原は面白いことを言わなくなった」
というニュアンスのコメントは多く、
以前からの変化が指摘されている。
ただ興味深いのは、
これらのコメントが必ずしもネガティブなだけの意味合いではないこと
自由に毒を吐ける番組の必要性
その大半は、指原に不満を感じているというより、共演者やスタッフを背負う立場や、30歳になった年齢の変化による自然なものとみなしている。処世術に長けているからこそ、空気が読めるからこそ、立場と年齢が変わった今は無難なものに留めておこうーーAKB48時代から指原のことを見続けてきた人ほど、そんな彼女の賢さや無理して抗おうとしない性格を知っているのではないか。
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「彼女は賢いんですよ ここからは炎上しないことが重要になってくると考えたんでしょう」 「昔のキャラのままでも、いい年して成長してないって言われてると思う」 「若い頃のキャラを30歳にもなってそのまま続けてたら痛いだけでは」 「攻めた発言したら炎上させて追いやって、守りに入ったらオワコンって言って追いやって…指原も好き勝手言われるのもかわいそうだな」
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ちなみに業界内で指原は、自虐、イジられ、ぶっちゃけなどのコメント力だけが評価されていたわけではない。ダウンタウン、内村光良、爆笑問題、くりぃむしちゅー、バナナマン、今田耕司、加藤浩次、有吉弘行、中居正広、坂上忍、ヒロミ、後藤輝基、川島明など、年齢も芸風も異なるMCたちとトークのトーンを合わせられる柔軟性や、大物ほど懐に飛び込める度胸がたびたび称えられていた。
だからこそ自分がMCのド真ん中に立たなければいけない
『ゼロイチ』や
『トークィーンズ』
は業界内で「指原の正念場」と注目を集めていた。
今後、制作サイドはMCでは視聴率が取れず、
指原の良さを引き出せないのなら、
コメント力を支持されていたころの“レギュラー出演者の1人という立ち位置に戻していくだろう。
指原の目線で見ると、
『有吉反省会』や
『徳井と後藤と麗しのSHELLEYと芳しの指原が今夜くらべてみました』(日本テレビ系)のように、
毒を含めて自由にしゃべれる場がなくなったことも大きいのではないか。
たとえば、有吉やマツコ・デラックスはMCの仕事ばかりになった今も、
ほぼ自由に毒を吐いてキャラクターや評価を保つ番組を確保できている。
指原のスキルを見る限り、
キャラがなくなったのではなく、
「ただ出していないだけ」
「そういう場があれば出せる」
ようにしか見えない
芸能界では稀有な潔さと淡泊さ
華やかさや報酬の多さなどから、しばしば「MCはテレビタレントのゴール」と言われ、指原自身も「それ以上はない」と語っていたが、彼女にその道を追求しようという姿勢は見られなかった。 それどころか、「MCとして力不足」「違うお金の稼ぎ方を進めている」などと語り、実際にアイドル、コスメ、カラコンなどのプロデュース、YouTube、X(旧ツイッター)、Instagramなどでの配信を進め、さらに不動産などの投資について明かしたこともある。 たとえば、秋元康も認める作詞のスキルや、ビジネス書がベストセラーになるなど、文章だけでも勝負できるのだから、テレビのレギュラー出演がゼロになったところで、仕事やお金に困ることは考えづらい。 また、アイドル時代から「全員に好かれようと思っていない」「好きでいてくれる人を大切にする」「アンチとは戦わない」などのニュアンスで語っていただけに、フォロワー相手のネットビジネスに注力することも可能だろう。 それ以外でも、自分の賞味期限について冷静にコメントしていたし、「楽しくなくなったり、必要とされなくなったりしたら、やめてもいい」などとも語っていた。 もともとグループ卒業後はアイドルどころか歌も芝居もほぼやらないなど、良く言えば潔くてクール、悪く言えば淡泊でドライな人柄が見て取れる。成功を求めて前に出たがる人の多い芸能界で指原のような脱力したスタンスのタレントは少ないだけに、今後も制作サイドのニーズは変わらないのではないか。 いまだ女性タレントとしてのテレビ出演がトップクラスであることは変わらず、指原を評価する業界人の多さもあって、今秋を機にフェードアウトしていくとは考えづらい。今秋の番組改編による2番組の終了を「恋愛スキャンダルでHKT48に移籍させられたとき以来、11年ぶりの危機」とあおる声もあるが、指原に悲壮感はないだろう。 もし悲壮感があるとしたら、指原よりも終了する番組に関わっていた制作サイドのほうであり、彼女を矢面に立たせてしまったことで危機感を募らせているのではないか。 ・・・・・ さらに関連記事『東山紀之が新社長就任と同時に直面する「ジャニーズ帝国崩壊のカウントダウン」』では、いま起きている“もうひとつの異変”について、詳しく報じています。
木村 隆志(コラムニスト/コンサルタント
「指原無双」にいったい何が…MC番組が立て続けに終了。「つまらない」「キャラがない」30歳の指原莉乃に訪れた「11年ぶりの危機」(現代ビジネス) - Yahoo!ニュース