大谷翔平の話題で213勝右腕が警鐘 トミー・ジョン手術2度なら「普通じゃない!起こるべきじゃない」

THE ANSWER

大谷は二刀流復活へ向けて「できる限りのことをすると思う」

エンゼルスの大谷翔平【写真:ロイター】

 

 

 

 右肘の靭帯に損傷があると判明した米大リーグ・エンゼルスの大谷翔平投手の今後について、ブレーブスなどで通算213勝154セーブを残し、野球殿堂入りも果たしているジョン・スモルツ氏が予想している。自身も肘を痛めトミー・ジョン手術の経験がある大投手は「私なら2つの契約を用意する」と、今オフFAとなる大谷の新契約についても語った。

 

 

  【画像】「手術痕が美しく撮れている」と話題に 1度目のTJ手術、普段は隠された大谷翔平の貴重な肘写真  

 

 

 

米スポーツ専門局「FOXスポーツ」のアナリスト、ベン・バーランダー氏のポッドキャスト番組に出演したもの。バーランダー氏からの「大谷は再び投球することになると思うか」という問いにスモルツ氏は「彼はマウンドに戻ってくるために、できる限りのことをすると思う」とあくまで二刀流の復活を目指すと予想した。  その上で、今オフFAとなることを踏まえ「私なら、彼のために2つの契約を用意するという、とてもクリエイティブな交渉をすると思う。1つは野手用、もう1つはインセンティブ付きの投手用の契約をね」と、球団側は投手としての復帰と、野手1本に絞るという2パターンを想定した交渉をする可能性を指摘する。 「彼は修復の治療を受けると思う。修復せずに行くとは思わない。ということはまた1年間投げないことになる。それは時が経てば分かることだ。それでもまだ打つことができるというのは素晴らしいことだ」と、来季は打者としてだけのプレーとなる可能性もあるという。

 

 

 

速い球を投げるための練習は「キャリアを短くする」

 豪速球を武器にする大谷が、肘の手術に至ることに驚きはない。スモルツ氏は「大谷はとんでもない球を持った男だ。94マイル(約151.3キロ)のスプリットやスライダー、99マイル(約159.3キロ)の速球を投げるんだ。そのような投球に、どうやって体が耐えられるのか分からない。毎日プレーしていることは言わずもがなね。彼はバケモノだよ」と、大谷の肉体は自身が想像できる範囲外にあるとしながらも「最近の選手たちの投球を見ていると、トミー・ジョン手術がかなり増えるというのも普通のことだと思っている」と続けた。  大谷がトミー・ジョン手術を受けることになれば、2018年に続く2度目。これには「最近は2回もトミー・ジョン手術をしている選手が複数いる。普通じゃないよ! 野球界で起こるべきことではないのに、誰も気にしない。誰も聞き入れない。誰も何もしないんだ。医者はチームや選手に警告しようとしているが……。すぐには変わるとは思わない」と、一般論として警鐘を鳴らす。  さらに「複数回受けるべき手術ではないんだ。今のトレーニング方法、投球方法はより多くのトミー・ジョン手術につながると思っている。私は10年は言っているし、予想してきたことだ。注目されるには速い球を投げなくてはならず、みんなそのためにトレーニングしている。キャリアを短くするトレーニングをしている」と、球速が上がり続ける今の球界は肘の故障と不可分だと指摘していた。

THE ANSWER編集部

 

 

 

大谷翔平の話題で213勝右腕が警鐘 トミー・ジョン手術2度なら「普通じゃない!起こるべきじゃない」(THE ANSWER) - Yahoo!ニュース