ウクライナ「露軍の第1防衛線突破」 米「顕著な前進」

産経新聞

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ウクライナのマリャル国防次官は1日、反攻の主軸である南部ザポロジエ州の一部でウクライナ軍がロシア軍の第1防衛線を突破したと明らかにした。地元テレビでの発言をロイター通信が伝えた。マリャル氏は一方で、第1防衛線の後方にも露軍の地雷原やコンクリート製の要塞が控えているとし、「わが軍はさらなる前進のために多くの障壁を乗り越えなければならない」と述べた。

 

 

【写真】ウクライナ南部ザポロジエ州ロボティネに入るウクライナ兵 

 

 

 

ロイターによると、米国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報調整官も1日、過去72時間にウクライナ軍が南部で「顕著な前進」を達成し、「露軍の第2防衛線に対しても一定の成功を収めている」とした。 ウクライナ国防省は8月28日、同州の集落ロボティネの奪還を発表。米紙ウォールストリート・ジャーナルも8月31日、ウクライナ軍がロボティネ西方の集落ベルボベ付近で露軍の第1防衛線を突破したと報じていた。ウクライナ軍の次の目標は両集落の南方に位置する要衝トクマクの奪還だとみられている。トクマクを巡っては、市内から露占領当局者が脱出を始めたとの情報もある。 ザポロジエ州北部を確保しているウクライナ軍は、トクマクやさらに南方の主要都市メリトポリ方面に前進し、露軍の支配下にある「陸の回廊」を分断することで露軍の補給路を断ち、南部一帯の奪還につなげる戦略を取っている

 

 

 

 

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